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"スマート、君こそ我が命" 現代車-三星 手を握る

原文入力:2011-02-15午後08:02:21(2000字)
スマートフォン利用 遠隔制御など 自動車・IT 融合技術 続々
グーグル・アップルの歩みも関心集中…市場性大きく流れ速まりそう

イ・ヒョンソプ記者

スマート機器と自動車を結合した多様なサービスを広げるため、三星電子と現代自動車が手を握る。両社は早ければ来月中に関連分野で戦略的提携を結ぶことにした。すでに車両用半導体開発のために手を握った両者がスマート機器にまで協力範囲を広げたわけだ。三星と現代車の提携が進行されるならば、スマートフォンやタブレットPCが車両と直に連動し、多様な付加サービスを車と端末機で共に利用できることになる。

■スマート機器と自動車の結合

両者の結合がどんな方向に進行されるかはまだ明確でない。どんな運営体制(OS)を適用するか、車両内スマート機器はエンベッデッド(内蔵)形式になるのか着脱式になるのかなどは協議過程で決定されるものと見られる。だが、今までに出てきた下絵だけからも その姿はあらまし推察できる。

まず車両とスマート機器に入っているデータが連動される。現在の音楽ファイル ストリーミングなど初歩的なデータ連動はブルートゥースを利用し一般化されたが、音楽や映画、テレビ プログラムなども全てストリーミングされるものと見られる。OSが同じならば各種アプリケーションも共通で使うことができる。例えばスマートフォンで見つけた美味しい店の位置と連絡先が即座に車両ナビゲーションに入る形だ。基本的な車両制御もスマート機器を通じて可能になる。今でも車両遠隔始動と位置把握、ランプの点消灯、ドアロック解除などをスマートフォンで行う商品が多数商用化されている。

現代車はすでに自主的に開発したタブレットPCを2013年からすべての車両に搭載し、車両用APPストアも別に作るという計画を樹立した。ただしOSなどを独自開発することは難しく、三星だけでなく多様な企業等との提携を模索している。スマートカー開発を総括する現代車カーライフ(CL)チーム関係者は「現在、三星だけでなくノキアやLGなど多様な企業等と協力を摸索中であり、最終的にどんな方向にするかは決まっていない」と話した。

■大勢はスマートカーだ

現代車は先月、米国、ラスベガスで開かれた国際電子展示会 CESでテレマティックス ブランドの‘ブルーリンク’を発表した。ブルーリンクはスマートフォン、車両、ウェブ アプリケーションが統合された形で多様な機能を誇る。車両や運転者に問題が生じた場合、衛星位置確認システム(GPS)を通じ緊急救助センターなどと直ちに連絡がつく。遠隔でドアーを閉め始動するなど車両制御は基本だ。現代車は今年、ベロスターとソナタを手始めに2013年までに北米市場で販売される大部分の車両にブルーリンクを基本で適用する予定だ。起亜車もマイクロソフト(MS)とともに車両用OS‘UVO'を開発し、車両内デジタル機器に適用し始めた。
トヨタも同じくCESで‘エンチューン システム’という車両用マルチメディア システムをリリースし、フォードはアラン マロリー代表理事が基調演説者となりマイクロソフトと手を握って作ったテレマティックス システム‘シンク’と‘マイフォード タッチ’という制御ソリューションを紹介した。ゼネラルモータース(GM)はすでに‘オンスター’という独自テレマティックス システムを持っている。特に電気車 ボルトではスマートフォンを通じ充電制御が可能で、始動も遠隔からかけられるようにした。

自動車会社らがこのようにスマート システム開発に熱を上げる理由は、無尽蔵な市場性のためだ。スマート端末機の主力コンテンツである位置基盤 増強現実は車両と結合した時に最も活用性が高い。また、車両内で消費されうる各種デジタル コンテンツの流通も‘黄金の卵を産むにわとり’になりうる。自動車会社としては車両販売以後にも持続的に収益を上げられる通路が開かれるわけだ。

スマート機器の双璧であるアップルとグーグルの歩みにも関心が集中している。アップルはドイツ フォルクスワーゲンと共に自動車統合システムを開発したが提携関係が決裂した後はテレマティックス側では特別な動きがない。ただし、自動車の主流が電気車時代に移るならばアップルが‘i-Car’を出すといううわさがしきりに出回っている。グーグルは現在、無人車両開発をかなり進展させた状態であり、どんな形態であれスマートカー市場に参入するものと見られる。 イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/463580.html 訳J.S