韓国の造船企業が、米国の造船業再建の動きに合わせて現地での事業の幅を拡大している。特殊船の受注と現地での生産協力を中心に、米国の船舶市場へ段階的に進出しつつある。
ハンファ・フィリー造船所は、米国海事局が発注する海上ミサイル試験測定船(MRIV)の建造事業者に選定されたことを19日に発表した。MRIVはミサイルの飛行試験時に軌道追跡、遠隔測定データの収集、通信、試験結果の分析などを行う。米国の次世代空中ミサイル防衛システム「ゴールデンドーム」の構築の要となる支援システムとされる。ハンファ・フィリー造船所が船舶の建造を担い、船舶建造管理企業「トートサービス」がスケジュールとコストの管理を総括する。MRIVは2030年に引き渡される予定。
HD現代も米国現地の協力ネットワークを広げている。HD現代はこの日、米国の大手建設・エンジニアリング企業「キーウィット」と「造船事業協力のための戦略的パートナーシップ」を締結したことを発表した。2社は米国現地で船舶の共同建造の機会を探るとともに、船舶用ブロックやモジュールの生産でも協力する。
HD現代は昨年もハンティントン・インガルス、エジソン・シュエスト・オフショアと米国内での船舶建造に向けて業務提携を結んでいる。HD現代の関係者は「キーウィットとの協力を通じて、造船業再建に向けた米国の取り組みを積極的に支援する計画」だとして、「今後は両社の協力を浮体式データセンター分野へと拡大し、北米インフラ市場で事業機会を模索していく」と語った。