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「関税」にも耐えた韓国自動車産業、戦争で打撃…輸出減少、内需は二極化

登録:2026-05-21 06:03 修正:2026-05-21 07:54
京畿道平沢港に輸出用自動車が並んでいる様子/聯合ニュース

 米国・イスラエルとイランの戦争の長期化と中国製自動車の輸出増加により、4月の韓国の自動車輸出が大きな打撃を受けたことが分かった。韓国の国内市場では、原油高の衝撃を和らげるため、消費者の需要が「国産小型車」と「輸入電気自動車(EV)」に分かれる二極化が進む様相を見せた。

 20日、産業通商資源部が発表した資料「4月の自動車産業動向」によると、先月の自動車輸出額は前年同月に比べ5.5%減の61億6600万ドル(約9790億円)にとどまった。紛争当事国が密集する中東(-38.7%)や、迂回路として喜望峰ルートを選ばざるを得ない欧州(-13.1%)への輸出が直撃を受け、大幅に減少した。アジア市場への輸出も31.7%減ったが、これは中国製自動車の輸出量が増加した影響とみられる。中国の自動車輸出台数は今年、史上初めて1000万台を超える見通しだ。

 輸出全体が減少したにもかかわらず、EV(42.6%)やハイブリッド車(24.5%)などのエコカーの輸出の成長傾向は続いており、国内で販売された15万1693台のうちエコカーが9万1250台(60.2%)で、エコカーへの転換の流れが続いていると産業部は分析した。

 自動車業界は、国内市場において国産の小型車と輸入EVの販売が同時に増加している現象に注目している。ガソリン・軽油価格が1リットル2000ウォン(約212円)を超える高価格がニューノーマルとなる中、庶民は安価な小型車を選び、余裕のある富裕層は高価な輸入EVに目を向けている。

 「カーイズユー・データ研究所」の資料によると、4月に販売・登録された国産車販売台数トップ20種の中には、起亜のモーニング(3175台・186.3%)や同社のレイ(4634台・3.2%)など小型車の販売台数が増加し、同社のEV3(4333台・27.9%)などEVの販売が増加したことが目立った。輸入車の販売台数トップ20には、テスラのモデルY(1万86台・1154.58%)、同社のモデル3(2596台・306.9%)、ポールスターのポールスター4(675台・277.1%)など8車種のEVがランクインした。テスラは前年同月に比べ販売台数が9倍も増加したことが分かった。

 国内市場で輸入EVの比重が高まり、グローバル市場では中国製自動車に押されて輸出量が減少したため、韓国自動車メーカーは非常事態に陥った。平沢大学のイ・ハング特任教授(元自動車融合技術院院長)は 「グローバル市場ではEVのキャズム(一時的な需要鈍化)が深刻化している一方、国内でEVの需要と小型車の需要が同時に増加したことから、消費者が原油価格により敏感に反応しているものとみられる」とし、「国産車メーカーは、内需・グローバル市場でEVのシェアを高めるため、営業利益の減少を甘受して価格を引き下げることを検討している」と語った。

イ・ジェホ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/1259583.html韓国語原文入力:2026-05-20 18:41
訳H.J

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