「テック株過熱」への懸念が再燃していることで、韓国総合株価指数(KOSPI)は18日、3%以上下落して3950台に押し戻された。
韓国取引所の相場を見ると、KOSPIはこの日、前取引日に比べて135.63(3.32%)下落の3953.62で取引を終えた。終値としては10月24日(3941.59)に次ぐ低水準。
KOSPIは44.78(1.1%)下落の4044.47で取引を開始し、時間の経過とともに下落幅が拡大した。
先に取引が開始されたニューヨーク証券市場では、ダウ平均株価が1.18%下落するなど、3大指数がいずれも下落。ペイパルとパランティアの共同創業者であるベンチャー投資家のピーター・ティール氏のヘッジファンド、ティール・マクロが、19日(現地時間)に第3四半期の実績を発表する予定となっているエヌビディア(NVIDIA)の9400万ドル相当の株をすべて売却したというニュースが伝えられたのが悪材料となった。米連邦準備制度理事会(FRB)のフィリップ・ジェファーソン副議長が政策金利引き下げを「ゆっくり進める必要がある」と述べたことで、12月中の金利引き下げへの期待が弱まったことも、株式市場に否定的な影響を及ぼした。
有価証券市場で機関投資家は6768億ウォン(約720億円)、外国人投資家は5502億ウォン(約585億円)の売り越し。主力株のサムスン電子(2.78%)とSKハイニックス(5.94%)が大幅に下落したほか、LGエナジーソリューション(4.32%)、現代自動車(2.58%)などの時価総額上位銘柄の大半が下落した。
KOSPIは今月3日、4221.87で終値としての史上最高値を記録したが、4取引日後の7日には3953.76まで下落。その後、4170まで反騰したが、14日に3.81%の急落。この日ふたたび急落し、7日の終値をも0.14下回った。
コスダック指数も23.97(2.66%)下落の878.7で取引を終えた。
FRBによる金利引き下げの見通しが不透明になったことで、仮想資産市場にも冷たい風が吹いている。ビットコインの価格はこの日の午後2時ごろ、24時間前に比べて6%下落し、9万ドルを下回った。ビットコインは9月に12万6000ドル台まで上昇していたが、その後、下落が続いている。9万ドルを下回ったのは4月中旬以来7カ月ぶり。