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韓国の1人当たり国民総所得3万3745ドル…台湾を「再追い越し」

登録:2024-03-06 08:39 修正:2024-03-06 09:40
韓国銀行、「2023年国民所得」発表 
前年より2.6%増…実質GNI1.8%増
クリップアートコリア//ハンギョレ新聞社

 昨年の韓国の1人当たりの国民総所得(GNI)は3万3745ドルで、台湾を再び追い越した。2022年には3万2000ドル台にまで低下し、台湾に20年ぶりに逆転されていた。

 韓国銀行が5日に発表した「2023年第4四半期および年間の国民所得(暫定)」によると、昨年の1人当たりの国民総所得は3万3745ドル(ウォン評価では4405万1000ウォン)で、前年に比べ2.6%増加した。2022年(3万2886ドル)には7.4%減少し、台湾にも追い越されていたが、昨年は再び台湾を追い越した。昨年の台湾の1人当たりの国民総所得は3万3299ドル。

 1人当たりの国民総所得は、その年に国民(企業と政府を含む)が国内外で得た収入である名目国民総所得を人口で割ったもの。国際比較を考慮して米ドルに換算して集計する。

 韓銀は、名目国民総所得そのものの増加が1人当たりの国民総所得の増加につながったと説明した。ドルで評価した名目国民総所得は、2022年には7.6%減少していたが、昨年は交易条件の改善などに支えられて2.8%増加。ドルに換算する過程で、年間のドルの上昇幅(1.1%)が前年(12.9%)より縮小したことも影響を及ぼしたという評価だ。

 1人当たりの国民総所得は増加したものの、実際の国民の体感は異なるとみられる。この統計には家計だけでなく企業と政府も含まれているうえ、交易条件や為替レートなどの影響もかなり大きいからだ。昨年、国民の実質的な購買力を示す実質国民総所得は、前年に比べ1.8%の増にとどまっている。

チョン・スルギ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/1130931.html韓国語原文入力:2024-03-05 11:21
訳D.K

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