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トヨタ「クラウン」の遅れた韓国上陸…「どんな競争になるか興味深い」

登録:2023-05-09 19:58 修正:2023-05-10 08:21
クラウン16番目のモデルから全世界で販売開始
韓国市場で発売されるトヨタのクラウン・クロスオーバー=韓国トヨタ提供//ハンギョレ新聞社

 日本トヨタの中型車「クラウン」が、発売から69年ぶりに韓国で公式発売される。トヨタの代表ブランドであるレクサスは2001年、カムリは2009年頃に韓国で発売されたが、もう一つの人気モデルであるクラウンはなぜ今になって韓国市場に進出するのか。

 クラウンはトヨタの代表車種の一つだ。織機を作ったトヨタが、自動車メーカーとして定着できるよう功績を立てた車でもある。1955年にトヨタ初の量産型モデルとして発売され、以来69年間にわたり独自ブランドとして日本の消費者に愛されてきた。8日、韓国トヨタの関係者は「レクサスがジェネシスなら、クラウンはグレンジャーといえる。日本で人気のある車種」と説明した。それと共に、クラウンの韓国発売が遅れた理由について「特別な理由はない。15番目のモデルまでクラウンは日本現地販売のみだった。昨年2月に発売されたクラウンの16番目のモデルから世界販売を開始し、今年から韓国での販売を開始した」と説明した。

 実際のところ、クラウンが韓国の地を初めて踏むわけではない。まだ韓国が独自の製造技術を備える前の1968年、シンジン(新進)自動車(韓国GMの前身)が第2~4世代のクラウンの部品を搬入し組み立てる技術提携・ライセンス契約を締結し、韓国国内で生産したことがある。1974年にトヨタが技術提携を撤回し、韓国国内からクラウンは消えた。

 韓国の完成車メーカーにはクラウンの韓国市場進出を懸念する雰囲気はない。ある完成車メーカーの関係者は「実はよく知らない車種」だとし「どんな競争になるのか興味深い」と述べた。トヨタの韓国法人である韓国トヨタは、来月5日に公式発売されるクラウン・クロスオーバーモデルの事前契約を8日から受け付ける。

チェ・ウリ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/1090964.html韓国語原文入力:2023-05-08 19:48
訳J.S

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