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世界最長の吊り橋「トルコのチャナッカレ大橋」、韓国の技術力で竣工

登録:2022-03-21 06:28 修正:2022-03-21 08:31
18日、着工4年目に竣工 
工事期間を1年7カ月繰り上げ 
主塔間距離2023メートルで世界1位 
欧州とアジアをつなぐ観光名所になると期待
今月18日に竣工したトルコのチャナッカレ大橋=DL E&C提供//ハンギョレ新聞社

 世界最長の吊り橋であるトルコの「チャナッカレ大橋」が、韓国の建設会社の優れた技術力により工事期間を1年7カ月短縮して竣工した。

 DL E&CとSKエコプラントは今月18日、トルコ現地でキム・ブギョム首相とトルコのエルドアン大統領、発注元と施工会社関係者らが出席した中、チャナッカレ大橋の開通式を行ったと20日に発表した。

 ダーダネルス海峡を挟んで欧州とアジアを結ぶ同橋は、チャナッカレ州のラープセキ(アジア側)とゲリボル(欧州側)を結ぶ区間で、世界的な観光名所になるものと期待される。これに先立ち、トルコ政府は、共和国建国100周年の2023年を記念するため、チャナッカレに主塔間距離が2023メートルの世界最長の吊り橋を建設することを決め、世界有数の企業を対象に入札を行った。これを受け、国内最長の吊り橋「李舜臣大橋」を建設したDL E&CとSKエコプラントが「チーム李舜臣」を構成し、2017年に日本企業を抑えて受注に成功した。

 2018年4月に着工したチャナッカレ大橋は、当初2023年10月が完成目標時期だったが、建設会社各社は優れた技術力で、工事期間を1年7カ月も短縮した。総工事費は約3兆2千億ウォン(約3130億円)で、両社はこの橋を12年間運営した後、トルコ政府に移管することになる。

 チャナッカレ大橋が公式開通したことで、世界最長の吊り橋も24年ぶりに変わることになった。これまでの世界最長の吊り橋は、1998年に竣工した日本明石海峡大橋で、同大橋の主塔間距離はチャナッカレ大橋より32メートル短い1991メートルだ。

 主塔と主塔の間に設置したケーブルで、橋の上板を引き寄せて支える構造の吊り橋は、現存する橋の中で施工および設計技術の難度が最も高い構造物で、韓国企業が世界最長の吊り橋を建設したことは、世界最高の技術力を立証したことを意味する。チャナッカレ大橋のケーブルは鋼線1本が5.1トンの荷重を支え、現存するケーブルの中で最高の引張強度(ケーブルが切れる直前まで重さに耐えられる能力)を誇る。また、ダーダネルス海峡の強風を乗り越えるために、耐風の安定性に最適化された飛行機の翼の形をした上板を設置した。高さ334メートルの主塔も現存の吊り橋の中で最も高い。

 DL E&Cのイ・ドンヒ土木事業本部長は「李舜臣大橋の建設で、世界で6番目に吊り橋技術の自立を完成させたDL E&Cが、わずか10年で世界1位の吊り橋を完成させた」と述べた。SKエコプラントのチョ・ジョンシク・エコソリューションBU代表は「欧州とアジアをつなぐトルコのユーラシア海底トンネルと第3ボスポラス橋に続き、もう一度世界最長の吊り橋を建設する金字塔を立てた」とし、「韓国建設会社の高い技術力と施工能力を世界的に認められるようになった」と述べた。

チェ・ジョンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/property/1035525.html韓国語原文入力:022-03-2021:46
訳H.J

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