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韓国、世界競争力ランキングで前年同様23位、日本は?

登録:2021-06-18 06:51 修正:2021-06-18 18:14
//ハンギョレ新聞社

 スイスの有力ビジネススクール「国際経営開発研究所」(IMD)が毎年発表する国家競争力ランキングで、韓国は64カ国中昨年と同じ23位を記録した。

 IMDは毎年、主要国を対象に国と企業が国民生活の向上に保有した力を評価し、国家競争力の順位を付ける。経済協力開発機構(OECD)加盟国や新興国など計64カ国が調査対象だ。1989年にランキングの発表が始まって以来、韓国は2011~2013年に22位と最も高く、1999年には41位で最も低かった。

 16日に公開された今年の世界競争力ランキングによると、韓国の全体順位は23位で、昨年と同じだった。人口2千万人以上29カ国の中では8位で、昨年の順位を維持した。分析対象は経済状況▽政府の効率性▽ビジネスの効率性▽インフラの4つだが、経済成果は27位から18位へと大幅に上昇したものの、政府効率においては28位から34位へと順位を下げた。

IMD世界競争力ランキングにおける韓国の順位変化の推移。//ハンギョレ新聞社

具体的に経済状況分野では、昨年コロナ禍の影響でマイナス成長だったが、他の国に比べて衝撃が小さく、昨年27位から18位へと順位を上げた。国内経済部門は、実質国内総生産(GDP)成長率と1人当たり国内総生産成長率などが10位内に入るなど良い評価を受け、昨年の11位から5位に、雇用部門もコロナ禍にもかかわらず、就業率(12位)と失業率(8位)が比較的良好で12位から5位にランクアップした。国際貿易部門は、輸出増加による経常収支(14位)の増加などで41位から33位に上がった一方、国際投資は外国人の直接投資流入額(31位)などが低い評価を受け、30位から34位に下がった。

 政府の効率性においては28位から34位へと6ランクダウンした。4回の補正予算を行ったにもかかわらず、政府の財政収支(6位)が相対的に良好な状況だったため、財政部門で27位から26位に順位を上げたが、租税政策(19→25位)、制度環境(29→30位)、企業環境(46→49位)、社会環境(31→33位)部門ではすべて順位を下げた。

 ビジネスの効率性は28位から27位へと順位を上げた。デジタル技術の活用など生産性(38→31位)部門をはじめ、金融市場(34→23位)や経営活動(36→30位)などがランクアップの要因となった。一方、経済活動の増加率が相対的に高くなく、労働市場部門は28位から37位に順位が下がった。

 また、インフラは16位から17位へランクダウンしたが、他の分野よりは良好な水準を見せた。都市管理や航空運送の質などが高い評価を受け、基本インフラ(18位)をはじめ、コンピューターの使用、インターネットの使用者などが高い水準を維持しており、技術インフラ(17位)、1人当たり研究開発分野の研究員数、国内総生産に対する研究開発(R&D)の比率などが高く、科学インフラ(2位)部門で上位にランクインした。

 国別ではスイスが1位で、スウェーデンやデンマーク、オランダ、シンガポールなどの順だった。アジア諸国の中では香港(7位)や台湾(8位)、アラブ首長国連邦(9位)、中国(16位)などが韓国より上位で、タイ(28位)や日本(31位)、サウジアラビア(32位)などが後れを取った。

イ・ジョンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/999842.html韓国語原文入力:2021-06-17 18:02
訳H.J

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