本文に移動
全体  > 経済

半導体専門家100人に尋ねた…韓国の技術水準は何点?

登録:2021-05-06 23:03 修正:2021-05-07 06:45
全経連・半導体技術学会、アンケート調査 
「平均71点…人工知能・車両用半導体の競争力は60点水準」 
「中国政府および台湾企業の投資拡大が最大脅威」
ジョー・バイデン米大統領が先月12日(現地時間)、ホワイトハウスでオンラインにより開かれた「半導体とサプライチェーン回復に関する最高経営者(CEO)首脳会議」で、シリコンウェハー(集積回路を作る土台になる薄いケイ素板)を掲げている=ワシントン/AP・聯合ニュース

 「米国・日本・台湾など半導体分野別産業先導国の技術競争力を100と見る時、韓国の技術水準はどの程度だと思いますか?」

 全国経済人連合会と韓国半導体ディスプレイ技術学会が、半導体産業の専門家100人(学界60人、産業界40人)に4分野17項目についてこのように尋ねた。先月アンケート調査を行い7日に公開した結果によると、平均71点だった。

 人工知能(AI)半導体分野のソフトウェアおよび設計項目がそれぞれ56点で最も低かった。非メモリー半導体分野の車両用半導体設計も低調で59点だった。半導体装備(60点)、半導体部品(63点)、電力半導体設計(64点)、半導体素材(65点)も評価が低いグループに入った。最も高い点数だった項目は、メモリー半導体工程(95点)および設計(92点)だった。情報技術(IT)用半導体工程(81点)、アプリケーションプロセッサ(AP)ファウンドリ(半導体委託生産)工程(80点)に対する点数も比較的高かった。

資料:全経連・半導体技術学会//ハンギョレ新聞社

 また今回の調査では、主要国の自国半導体産業保護・育成の動きのうち、中国に対する警戒心が最も大きいことが分かった。中国政府主導の半導体集中投資と追撃に対して、30.0%が「非常に否定的」と答え、「やや否定的」という回答も55.0%に達した。台湾企業のファウンドリ事業への大規模投資と政府の支援に対しても懸念が大きく、「非常に否定的」25.0%、「やや否定的」60.0%と現れた。米国政府のグローバル半導体のサプライチェーン再編のための支援に対しては、「否定的」(55.0%)という回答が多かったが、「肯定的」という回答も39.0%に達した。

 韓国の半導体産業で最も懸念される点としては、「半導体高級技術の人材の需給および養成システム不足(14.0%)」が最も多く挙げられた。専門家らはまた「主要国の自国優先主義深化によるグローバル・バリューチェーン不安定」(13.5%)、「韓国の半導体素材・部品・装備のグローバル競争力不備」(12.3%)も憂慮すべき点として挙げた。

資料:全経連・半導体技術学会//ハンギョレ新聞社

 半導体産業競争力強化のための政策課題としては、「企業の生産施設および研究開発(R&D)投資に対する果敢な税制支援(23.0%)」を多く挙げられた。続いて「半導体素材・部品・装備の国産化およびテストベッド拡大」(18.7%)、「中長期の人材養成計画」(15.7%)、「研究開発部門における週52時間勤務制の柔軟性強化」(9.3%)、「建設・環境・安全(重大災害企業処罰法、化学物質管理法、化学物質登録・評価法)許認可ファストトラック」(8.7%)の反映も必要と答えた。

 韓国半導体ディスプレイ技術学会のパク・ジェグン会長は「自国半導体競争力向上のための各国政府主導の支援に対応して、韓国政府も『半導体産業発展法』を発議し、中長期的に国内半導体素子・設計・素材・部品・装備の全分野にわたるグローバル競争力を向上させなければならない」と話した。

キム・ヨンベ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/994069.html韓国語原文入力:2021-05-06 11:09
訳J.S

関連記事