米国の自動運転車スタートアップのオーロラが、日本のトヨタと提携する。両企業とも米国のウーバーと協力しているだけに、モビリティー分野でシナジーを発揮するかが注目される。
オーロラは9日(現地時間)、自動運転車量産のためにトヨタと長期的に戦略的な協力をすることにしたと明らかにした。トヨタが筆頭株主である日本の部品メーカーのデンソーもパートナーシップに参加する。トヨタコネクティッド株式会社の山本圭司社長は「安全で低廉なライドシェアリングのために自動運転車両・サービスを商用化することが目標」と話した。
これにより米国ウーバーまで含むこれら3企業間の戦略的提携は一層緊密になった。トヨタとウーバーは、2016年に了解覚書(MOU)を締結した後、着実に協力を拡大してきた。ウーバーとオーロラは、昨年12月にオーロラの持分とウーバーの自動運転事業を対等交換し、戦略的パートナーシップを結んだ。当時オーロラは、自社の自動運転システムを搭載した車両をウーバーのライドヘイリング(車両送迎システム)ネットワークに発売すると明らかにした。
トヨタとオーロラの協力もライドヘイリングサービスに焦点がある。年内にオーロラの自動運転システムを搭載したトヨタのミニバン「シエナ」を試験運行し、数年以内にこれをウーバープラットフォームに販売し商用化する計画だ。オーロラは「(量産以後には)金融、保険、メンテナンスなどサービス・ソリューションの多様な分野でトヨタと協力する」と説明した。
オーロラは、現代自動車グループの戦略投資で国内で話題になったことがある。現代自動車・起亜は2019年、総額300億ウォン(約28億円)をオーロラに投資し、現在持分0.92%を持っている。非上場のオーロラの企業価値は最近100億ドル(約11兆ウォン)以上と評価されている。