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「アイフォン7」を抜いた「サムスン リコール」検索…米国市場で打撃続くか

登録:2016-10-23 22:25 修正:2016-10-24 07:18
検索エンジン「グーグル」のトレンド分析結果 
「スマートフォン」より「リコール」検索多く 
サムスン、ギャラクシーブランド下落憂慮 
積極的謝罪・補償なしには業況の逆転が困難である見込み
ギャラクシーノート7の爆発写真=ツイッターよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 グーグルの「トレンド」分析の結果、米国市場でギャラクシーノート7の異常燃焼によるサムスン電子のイメージ墜落が続いていることが明らかになった。

 ギャラクシーノート7が発売された8月20日以後10月23日までのグーグルトレンド分析によれば、検索語「サムスン リコール」(samsung recall)が「アイフォン7」(iphone7)や「ギャラクシーノート7」(galaxy note7)という商品名より多く検索されたことが分かった。「サムスン リコール」は、9月2日に1次リコールを発表した時に最も検索頻度が高かった。その後アイフォン7が9月7日に公開され「サムスン リコール」を抜いたりもしたが、使用中止勧告(9月10日)と生産中断(10月11日)を前後して「サムスン リコール」がより多くのネチズンの関心を集めた。

 グーグルトレンドは、検索エンジン「グーグル」で検索頻度の推移を分析するサービスで、ネチズンがどんなイシューに関心を持っているかを時間別、地域別に示す。特定の検索語に対する関心度が最も高い時を基準値100として、他の検索語を相対的偏差で比較する。今回の分析は大画面スマートフォンの最大市場である米国に地域を限定して調査した。

米国消費者の検索人気度を確認するグーグルトレンド分析。赤線はサムスンリコール、緑線はアイフォン7。否定的イシューの「サムスン リコール」を、ギャラクシーノート7(青)ギャラクシー7(黄)よりはるかに多く検索している。「アイフォン7発火」(紫)に対する検索量は微小だ//ハンギョレ新聞社
韓国のネチズンの検索頻度を示すネイバー検索語トレンド。アイフォン7(緑)が公開当時の9月初めには高かったが、ギャラクシーノート7(赤)に対する検索頻度が一貫して高い//ハンギョレ新聞社
米国の地域別グーグルトレンド分析結果。赤色地域がサムスンリコールの検索が多い所、緑色地域がアイフォン7に対する検索が多い所だ//ハンギョレ新聞社

 分析の結果、この期間に製品名「ギャラクシーノート7」の検索頻度には大きな変化がなかった。米国の消費者の注目は2年ぶりに出るアイフォン7に集まっていた。だが、これよりさらに圧倒的だったのは「サムスン リコール」だった。ギャラクシーノート7の米国市場向け輸出は100万台水準だが、異常燃焼によるリコールが消費者の関心をはるかに多く集めたことが窺える。

 販売中断後にも「サムスン リコール」に対する関心は依然として高いことが分かった。10月18日基準で検索頻度を見れば、「サムスン リコール」は「アイフォン7」に匹敵するほど高かった。後続措置が続いているものの、依然としてネチズンはリコールについて心配していているようだ。このことは、サムスン電子にとっては、リコールと関連して謝罪と補償を上手くこなせば、状況を逆転できる機会ともいえる。

 検索語「グーグル ピクセルフォン」を分析対象に入れてみれば、ピクセルフォンに対する検索頻度が最も高いことが明らかになる。サムスン電子のスマートフォンとグーグルのピクセルフォンは、同じアンドロイドOSを使っていて、消費者が簡単に乗り移れる代替機に挙げられている。

 韓国での検索頻度を示すネイバートレンドでは「ギャラクシーノート7」が「アイフォン7」と「V20」を検索頻度で上回っていることが明らかになった。アイフォン7は新製品公開当時には検索頻度が高かったが、ギャラクシーノート7に対するネチズンの関心は一貫して高かった。分析最終日の10月10日まで、ギャラクシーノート7に対する関心はアイフォン7より多かった。LG電子のV20の検索頻度は微小だった。

イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/766889.html 韓国語原文入力:2016-10-23 17:10
訳J.S(1798字)

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