原文入力:2012/06/17 20:47(1089字)
2000年23%から昨年62%へ急増 "加盟店、過度な手数料で被害"
我が国のクレジットカード使用額が経済規模に比べて過度に多く、そのために発生する社会的費用が零細加盟店の採算性を落としていると分析された。
韓国銀行金融決済局キム・ジョンギュ次長は17日‘クレジットカード決済システムの評価および改善課題’という研究報告書で 「国内クレジットカード市場を社会的費用の観点で見れば適正水準より過度で、消費者恩恵が加盟店の負担拡大につながり資源が非効率的に配分されているという問題点がある」と主張した。
報告書によれば、国内民間消費に占めるクレジットカード使用額の比重は2000年の23.6%から2011年には62%に急増し、クレジットカード使用件数や金額が全世界最高水準に達した。 2010年基準で我が国の国内総生産(GDP)対比クレジットカード使用額の比重は35.1%で、ドイツ(1.7%),英国(7.7%),オーストラリア(16.8%)等に比べて圧倒的に高い。 特に、国内のカード会社は売上拡大のために会員恩恵を競争的に増やし、それにともなう費用の相当部分を加盟店に過度な手数料形態で転嫁させていると分析された。
専業カード会社5社の2011年営業現況を見れば、カード会員は付加サービス1兆9000億ウォン、無利子信用供与1兆5000億ウォン、所得控除払い戻し額8000億ウォンなどにより、年会費(3400億ウォン)対比12.4倍程度の恩恵を享受したと報告書は推定した。 キム・ジョンギュ次長は 「クレジットカードの使い過ぎが究極的には消費者全体にも販売価格上昇や家計負債負担の加重などの否定的影響を及ぼす素地を抱いている」と話した。
キム次長は「クレジットカード推奨政策から脱皮して、カード会社・消費者・加盟店などの市場参加者が手数料率などの価格変数を市場原理により自律的に決定できる基盤を徐々に用意しなければならない」とし、例えばクレジットカードの代わりに直接支払用カードや現金領収書の所得控除限度を追加拡大しなければなければならないと提案した。 直接支払用カードとは、端末で決済すれば、その人の銀行口座から決済額が直ちに加盟店口座へ振り替えされるカードだ。
パク・スンビン先任記者 sbpark@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/538186.html 訳J.S