原文入力:2012/01/04 23:03(1900字)
キム・ヒョンデ記者
手をこまねいている政府に畜産農家‘悲鳴’
←蔚山(ウルサン)韓牛協会は5日、蔚州郡(ウルチュグン)酌川亭(チャクチョンジョン)一帯の地域韓牛農家農民が集結して牛100匹を載せ上京し、大統領府前で開かれる決起大会に参加すると4日明らかにした。 牛価格暴落で憂いに沈んでいるある畜産農家の牛舎. ニューシス
280万ウォンで売られる20ヶ月肉牛
飼料代だけでも320~350万ウォン
農家は飼育放棄 "政府買い入れを"
韓牛 卸・小売価格も下がっているのに
ソウル肉屋価格はそのまま
食堂 "供給価格 変わりない"
牛価格の下落と飼料価格上昇余波で、畜産農家では今生まれたばかりの乳牛オス子牛を陰性的に安楽死させる事態が起きている。 政府はこのような事態を見守るばかりで、畜産農家は乳牛オス子牛を政府が買い取ることを要求している。 韓牛の産地価格は1年間で20~30%下がったが、都市飲食店の韓牛価格は変わらないため消費者の不満も強い。
京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)で乳牛150頭を育てるイ・某(60)氏は「昨年3月口蹄疫が解除された後、オス子牛8頭を産んだが、ただであげると言っても貰い手はなかった」として「5頭はようやく楊坪(ヤンピョン)の肉牛農場に無料で送り、ガソリン代10万ウォンと昼食代まで上乗せし、その後は幸いにも(?) 1頭が死んで今は2頭だけが残っている」と話した。 彼は「毎月5~7頭ずつ子牛が生まれるが、その内半分を占めるオスは処分する方法がない。 他の人々は安楽死させると言っているが、大きな目を開けているのを殺すこともできなくて苦しい」としため息をついた。
京畿道抱川(ポチョン)で乳牛100頭を育てるチェ・某(53)氏は「口蹄疫以後に新しく入植した乳牛が来月から分娩を始めるが、雄が生まれれば殺すほかはない」と話した。 彼は「抱川の203戸る農家の大多数でオス子牛にビニールをかぶせて殺している」として「死体を出して捨てることができなくて、やむを得ず畜舎周辺に積み上げている農家もある」 と話した。 全国の乳牛飼育農家でうまれるオス子牛は1年に10万頭で、特別な対策をたてない限り安楽死拡散が避けられないものと憂慮される。
京畿道安城(アンソン)畜産協同組合の関係者は 「乳牛オス子牛の公式取引価格は1
頭当り2万4000ウォンだが、取引自体が完全になくなっていることがさらに深刻な問題」と話した。 今まで乳牛飼育農家ではオス子牛が生まれれば肉牛農家に処分して肉用として飼育してきた。 彼は 「肉牛1頭を20ヶ月間育てれば280万~300万ウォンで売れるが、その間に投入される飼料代だけで320万~350万ウォンにつくため肉牛農家が最初から飼育を放棄しているのが実情」と説明した。 肉牛は韓牛とは区分して乳牛のオス子牛を肉用として飼育した牛を指す。
イ・スンホ酪農肉牛協会会長は「高い飼料食べさせて対応無策でオス子牛を抱え込んでいる畜産農家を殺さずに、政府で積極的に買い入れろ」と要求した。
韓牛の卸値は枝肉1㎏平均価格が去る12月に1万2277ウォンで1年前の1万5825ウォンより22.4%下落し、小売価格はカルビ1等級500g基準で同じ期間に3万4475ウォンから2万1655ウォンに大幅下落した。 韓牛子牛価格も1年前と比べて雌は半分に、雄は40%ほど下落した。
だが、ソウル市内の飲食店で売られる韓牛肉価格は微動だにしていない。ソウル、鍾路区(チョンノグ)、明倫洞(ミョンニュンドン)のM精肉店のウォン・某(40)代表は「牛一頭の価格が下がっても、焼き物として使われる牛ひれ肉やロースのような特殊部位は価格が下がっていない」として「私たちが供給される価格がそのままなのに価格を下げることもできない」と話した。 肉牛と豚肉専門店を営むハン・某氏は「店に入ってくる2等級肉牛価格が昨年の高い時で3万4000ウォンから今は2万8000ウォンに下がったことはあった」として「だが、春菊やサンチュのような野菜価格が上がっているので食事代を下げることはできない」と話した。
キム・ヒョンデ先任記者、坡州、抱川/パク・ギョンマン、チョン・ファンボン記者 koala5@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/513445.html 訳J.S