原文入力:2010-06-18午後05:52:06(859字)
チョ・ホンソプ記者
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<白頭山大爆発の秘密>西暦10世紀のある冬、白頭山火山が巨大な爆発を起こした。 熱い火山噴出物が時速150kmで山腹を横切り100km外側の一抱えもある巨木をあっという間に炭にした。山の上に積まれていた数億tもの雪を溶かし、泥水が津波のように豆満江、鴨緑江、松花江を襲い村々を順に飲み込んだ。火山灰は東海を渡り日本、青森と北海道の空を数日間 覆い尽くし、大地に厚い火山灰層を積んだ。
白頭山噴出は最近ヨーロッパ航空をマヒさせたアイスランド火山の1000倍規模で、人類歴史上最も強い爆発として記録されている。この火山爆発は渤海の滅亡をはじめとして白頭山周辺古代文明に大きな影響を及ぼした。その上、白頭山は今一度、大規模爆発を準備しているという兆候が次から次へあらわれている。<白頭山大爆発の秘密>は地質学者であり教育学者である著者が日本留学の時に白頭山火山灰に初めて接したことを契機に地質学と歴史学を行き来して取材した白頭山火山噴火の記録だ。彼は白頭山噴火と渤海滅亡は関係がないという歴史学界の見解を多様な地質学的・歴史学的根拠から反論する。白頭山噴火を前後して、渤海人が土地を捨てて離れ、渤海を滅亡させた契丹さえその土地を放棄した程に火山被害が広範だったということだ。女真族はこの火山災害で生き残った渤海人を示すのかも知れないと推定する。 100億tの水を山頂に抱いている白頭山が再び爆発するならばどんなことが起きるだろうか。去る10世紀の噴火がこの地域文明を一時中止させたとすれば、今度は終了させるかも知れないと著者は警告する。ソ・ウォンジュ著/サイエンスブックス・2万ウォン.
チョ・ホンソプ環境専門記者 ecothink@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/book/426333.html 訳J.S