ハン・ガンの小説「菜食主義者」がニューヨークタイムズの“今年の本”10冊に選定された。
ニューヨークタイムズは1日(現地時間)「菜食主義者」英訳本(写真・デボラ・スミス訳)を含む“今年の本”10冊を発表した。ニューヨークタイムズ“今年の本”は、小説とノンフィクションの両分野に分け、分野別に5冊ずつを選定した。
「菜食主義者」について同紙は「ハン・ガンは、主人公である専業主婦が超現実的なほど深刻に自己を捨てながら演出する服従と転覆のドラマを寓話的な方法で扱った」とし、「邪悪で残酷な世界で真の純粋性が可能かということに対する作家の熾烈な探求を、簡潔ながらも優雅な翻訳が鋭く生き生きとした英語で伝えた」と選定の理由を明らかにした。
ニューヨークタイムズは「菜食主義者」と共に、カラン・マハジャンの「小さな爆弾の連合」(The Association of Small Bombs)、イアン・マグワイアの「北の海」(The North Water)、コルソン・ホワイトヘッドの「地下鉄道」(The Underground Railroad)、ステファン・ヘルトマンスの「戦争とテレビン油」(War and Turpentine、デビッド・マッカイ訳)を今年の本小説部門に選定した。ノンフィクション部門には、最近韓国語に翻訳出版された「追い出された人たち:米国都市の貧困と利得」(マシュー・デスモンド)をはじめ、「実存主義のカフェで:自由、存在、杏のカクテル」(サラ・ベイクウェル)「ダークマネー:極右浮上の裏に隠された億万長者らの歴史」(ジェーン・メイヤー)「暗い部屋で」(スーザン・パルディ)「帰還:父親と息子たち、その間の土地」(ヒシャーム・マタール)が選定された。