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チャン・ヒビンは朝鮮のファッションデザイナーだった?

登録:2012-10-16 10:56 修正:2012-10-16 11:13
<チャン・オクチョン、愛に生きる>主演にキム・テヒ キャスティング
映画とドラマのチャン・ヒビンは悪女から人間に次第に変化
キム・ジミ、イ・ミスク、チョン・インファ、キム・ヘス…
50余年間 8人の女優を経て
時代とともに再解釈…来年3月 放映
キム・テヒ

 当代最高の女優が演技するというチャン・ヒビン役を今回はキム・テヒが務めた。 は来年3月放映予定の<チャン・オクチョン、愛に生きる>(仮題)にキム・テヒがキャスティングされたと最近明らかにした。 キム・テヒが演技するチャン・ヒビンに関心が集まっている。 朝鮮粛宗の嬪として本名がチャン・オクチョンであるチャン・ヒビンは50余年間にわたり映画とドラマでよく使われる素材として登場し多様な姿が見られ、時代とともに再解釈されてきた。

 映画とドラマに出てきたチャン・ヒビンの人物像の変化を要約してみれば‘悪女から人間へ’だ。 チャン・ヒビンが劇化された初めての事例は1961年、当時最高の俳優キム・ジミが主演した映画<チャン・ヒビン>だ。 1968年にはイム・グォンテク監督が作った<妖花チャン・ヒビン>に当時の人気俳優ナム・ジョンイムが演じた。 チャン・ヒビンは1971年ユン・ヨジョンが熱演した<文化放送>(MBC)の<チャン・ヒビン>で初めてテレビの主役になった。 ユン・ヨジョンは劇中人物の否定的イメージのために広告モデルから下ろされ街頭で石つぶての洗礼を受けるほどだった。 特にこのドラマでチャン・ヒビンが毒薬で死ぬ場面が初めて登場し、視聴者たちはチャン・ヒビンと言えば毒薬の場面を先ず思い出した。

 これまで‘朝鮮のファムファタル(致命的魅力を持った女性)’チャン・ヒビンのイメージは悪女から一歩も抜け出られなかった。 七去の悪の一つである嫉妬を日常的に行って結局は毒薬で命を終えたイメージは伝統的価値観から見れば同情の余地がなかったわけだ。 1982年にはイ・ミスクが文化放送<女性列伝-チャン・ヒビン>に出演した。 単に毒々しいだけだったチャン・ヒビンのイメージに女性的魅力が加わり‘歴代最高のチャン・ヒビン’という好評を受けた。

 1980年代後半からはチャン・ヒビンの姿がさらに変わる。 1987年文化放送は沈滞に陥った<朝鮮王朝500年>シリーズをよみがえらせるため再びチャン・ヒビン カードを取り出した。 <大長今(テジャングム)>と<許浚(ホ・ジュン)>で有名なイ・ビョンフン ディレクターはチョン・インファを優雅なチャン・ヒビンに作り上げた。 1995年には当時新人だったチョン・ソンギョンがSBSの<チャン・ヒビン>に出演した。 彼女が演じたチャン・ヒビンは極悪とはいえ政治的感覚と手腕を持った人物として描かれた。 視聴率40%台で歴代チャン・ヒビンの中で最高の人気を呼んだ。

 2002年にはキム・ヘスが<韓国放送>(KBS)の<チャン・ヒビン>に出演し、韓国放送演技大賞を受賞した。 ここでキム・ヘスはカリスマあふれるチャン・ヒビンを演じた。 2010年には文化放送<同伊(トンイ)>でイ・ソヨンがバトンを受け継いだ。

 キム・テヒは今回‘9代目チャン・ヒビン’を演技する。 チャン・ヒビンの実名チャン・オクチョンをドラマの仮題に入れたことからまた別の接近を予告する。 製作会社であるストーリーTV関係者は 「実名を使ったことは彼女の人生に真正性をもって接近したいという点を強調するため」とし「希代の悪女ではないファッションデザイナーとしてのチャン・ヒビンを再照明する」と明らかにした。

 チョン・トゥヒ西江(ソガン)大名誉教授(歴史学)は「1980年代民主化を経て女性の地位と役割が拡大し、それによりチャン・ヒビンは奥の院の権力を占めようとする悪女から王朝政界で堂々と競う主体として描かれている」として「西洋で‘ロビンフッド’が歴史的事実とは別に単純に素材としてのみ使われているように、チャン・ヒビンもやはり人物と背景だけを取ってくるだけで作家の想像力を思う存分広げる領域となっている」と話した。

<歴代チャン・ヒビン写真>

キム・ジミ

ナム・ジョンイン

ユン・ヨジョン

イ・ミスク

チョン・インファ

チョン・ソンギョン

キム・ヘス

イ・ソヨン

ウム・ソンウォン記者 esw@hani.co.kr,

写真 SBS 文化放送 アレルマン提供

原文入力:2012/10/15 20:12(1952字)

https://www.hani.co.kr/arti/culture/entertainment/555806.html 原文: 訳J.S