原文入力:2010-09-19午後10:01:31(1130字)
我が国がいつからか世界最高水準の賭博中毒国家になった。国務総理所属射幸産業統合監視委員会(射監委)による実態調査の結果、成人の賭博中毒有病率は6.1%(2010年)と現れた。相談または、治療が必要な中毒者が230万人ということで、並大抵の深刻さでない。こういう有病率は英国(1.9%、2007年),カナダ(1.7%、2005年),オーストラリア(2.55%、2006年)等と比較して非常に高い。
我が国の人々はカジノや競馬などをレジャーと考えず、金儲けの手段と思う特性があるという。外国の場合、テーマパークのように楽しむためにカジノを訪ねるが、我が国の人々はお金を手に入れようと駆け寄って見るので中毒に陥りやすいということだ。その上、去る10余年間にカジノ、競馬、競輪、競艇、宝くじ、スポーツTOTO、闘牛など射幸産業数と規模が大きく膨張した。その結果、国内総生産対比射幸事業比重(2006年)が0.61%となり、経済協力開発機構平均(0.45%)よりはるかに高まった。事業ごとに施行理由はあったが、賭博中毒者が量産される土壌となったことは否認し難い。
賭博中毒は本人と家族を破滅に追いやる。警戒心を怠らず実効性ある対策をたてていかなければならない。数日前‘賭博中毒追放の日’に合わせて、弊害を知らせる街頭キャンペーンなどが行われたが一回性の行事は意味がない。何より射幸産業が無分別に膨張しないよう厳格に管理することが重要だ。ところで韓国文化観光研究院は最近4大河川に船上カジノを導入しようという研究報告書まで出した。4大河川事業の問題点に賭博中毒弊害まで加えられかねず批判を受けて当然の発想だ。
中毒者たちが賭博の罠から抜け出すよう助ける社会安全網もきちんと整えなければならない。だが、現在の国家機関は射監委傘下の中毒予防治癒センターが唯一だ。中毒者予防・治癒に投入される予算も政府と民間合わせて年間160億ウォンに過ぎない。カナダ、オンタリオ州が中毒者33万人のために年間366億ウォンを使うのに比べ、フリに止まる水準だ。射幸産業施設で運営する賭博中毒者センターも格好だけだ。例えば江原ランド センターは出入り禁止になった中毒者に何時間かの治療をして賭博場への出入りを許容しているという。名節などに人が集まりさえすれば当然のように花札を楽しむ慣習も賭博文化拡散に寄与するものではないか、考えてみる必要がある。
原文: 訳J.S