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[朝の陽射し] MBが独島(トクト)に行った理由は/オ・テギュ

原文入力:2012/08/28 18:54(1678字)

←オ・テギュ論説委員

 李明博大統領はなぜ独島に行ったのだろうか。 自他共に認める‘親日’大統領が、突然反日の‘アイコン’に急変した理由は何か。 それも任期を6ヶ月しか残していない‘植物大統領’が。 韓-日関係を類例のない破局に追いやった彼の独島訪問および一連の反日発言と関連して、徒党を組んで良くやったとか、そうじゃないとかを言う前にこの疑問を先に解くのが順序であろう。 評価もそれにより変わざるをえないためだ。

 李大統領は2~3年前から独島訪問を準備してきたと説明したが、訪問を最終決心した時点はそれほど昔ではないことは明らかだ。 彼は去る7月17日、憲法記念日頃にシン・ガクス駐日大使を大統領府に秘密裏に呼び、日本側に日本軍慰安婦(以下 性奴隷)と関連したある種の妥協策を提示して成功可能性を報告するよう指示した。 妥協策の具体的内容が何かは明らかでないが、シン大使が日本に戻り日本高位層に案を提示した後‘可能性がない’という最終報告をするまでには相当な期間がかかっただろう。 このような点を考慮すれば、独島訪問カードは7月末か8月初めまでま実行線上にはなかったと見なければならない。 むしろその時までは李政権が歴史的事件と位置づけた韓-日軍事協定の失敗を挽回するために性奴隷問題妥結にまい進した可能性が大きい。 性奴隷問題の妥結を試みながら、日本の猛反発を呼び起こすことが明らかな独島訪問を同時に推進するということは常識に合わない。

 結局、李大統領が8月初めに独島カードを突然持ち出したのは、自身が投じた性奴隷妥協案を日本側が受け入れる意向がないことを確認した後だったと推論できる。 ‘自然保護のための地方巡視’という大統領府側の説明とは異なり、彼は独島訪問後、国会議長団に会った席で性奴隷問題と関連して‘日本がその気になれば解決できるのに消極的態度を見せたので、何か行動で示す必要があった’と独島訪問の内心を表わしたことがある。

 それでも‘なぜ’という疑問は依然として消えない。 昨年12月、野田佳彦総理との京都首脳会談で軋みがあったが、就任当初から独島訪問前までの韓-日関係は全般的に良好だった。 性奴隷問題は昨年憲法裁判所で違憲決定される前まで李大統領の眼中になかった。 それ以前までいかなる機会にも彼がこの問題を積極的に提起したこともなかった。

 答は李大統領の独島訪問9日後に独島に建てた彼の親筆標示石に求められるかもしれない。 韓-日軍事協定でも、性奴隷でも、独島訪問でも問題を扱う彼の態度から共通的に抽出できるのは 「自分の任期中にこのような大変なことをした」という誇示欲だ。 どんなものでも良いから歴史に残る大統領になろうという欲だ。 以前の大統領も任期内の歴史的成果にこだわらなかったわけではないが、個人の政治功績のために国の根幹を揺るがすならば、あまりにみじめだ。 さらに中身は親日でありながら反日を装ったとすれば容認し難い偽善の極致だ。 先攻後、日本の反撃に尻ごみするような李大統領の姿からそのようなにおいを嗅いだならばあまりに過敏なことであろうか。

 来る12月の大統領選挙で経済民主化や教育・住宅・医療政策も良い選択基準になるだろうが、どうか外交・安保をうまくする大統領が最も重要な基準として浮上して欲しい。 戦略も知恵もないながら、専門家の話は聞こうともせず‘自分でやったことがあるので分かるんだが’と時期はずれの成功経験に酔って、勤勉だけを売り物にする人は絶対に避けなければならない。 それでも慰めになるのは、大統領選挙前に李大統領が自ら悪い手本を通じて‘外交大統領’の重要性をはっきりと刻印させた点だ。

オ・テギュ論説委員 ツイッター・フェイスブック @ohtak5

原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/549076.html 訳J.S