本文に移動

「ケンチャナ!」「アラッソです」…日本の20・30代に「ハンボノ」ブーム

登録:2026-11-04 06:18 修正:2026-11-04 07:41
昨年7月、K-POPグループ「ENHYPEN」の大規模コンサートが開催された日本の東京・味の素スタジアムで、日本のファンたちがメンバーの写真を手にしながら入場を待っている=ホン・ソクジェ特派員//ハンギョレ新聞社

 「ケンチャナ~」

 日本のキッズダンサーたちが可愛らしく踊っていたところ、一人がバランスを崩すと、韓国のガールズグループ「BABYMONSTER」の日本人メンバーASAが韓国語で「ケンチャナ(大丈夫)」と声をかける。5月、日本の飲料大手サントリーの新製品広告映像に登場するワンシーンだ。サントリー側は、この広告について「韓国語で『大丈夫』という意味の『ケンチャナ』をキーワードに、失敗しても『ケンチャナ!』と前向きに自分を励ましながら、ポジティブな気持ちで日々を過ごしてほしいというメッセージが込められている」と説明した。最近、日本人たちが日常でも頻繁に使う韓国語を、日本の大手飲料メーカーが日本人を対象とした広告に活用したのだ。

 実際、日本では簡単な韓国語だけでなく、日本語と組み合わせた「韓本語(ハンボノ)」が流行っている。「マジコマウォ(ありがとうという意味の韓国語に「マジ」をつけたもの)」、「アラッソです(わかったという意味の韓国語に「です」をつけたもの)」、「キヨイ(かわいいという意味の韓国語「キヨウォ」のキヨに日本語のイ形容詞の「い」を組み合わせたもの)」などが代表的な事例だ。日本の有名お笑いコンビ「スクールゾーン」の橋本稜が、番組で「チンチャそれな)」という言葉を流行させ、話題になったこともある。

 米ニューヨーク・タイムズ紙は1日(現地時間)、「K-POP、K-ドラマ、世界的に有名な化粧品など、韓国文化コンテンツの成功と影響力の波及により、韓国語が日本の若者文化に浸透しつつある」とし、日本で流行している「ハンボノ」に注目した。ここ数年、日本では大衆文化や広告だけでなく、若年層が日常会話で韓国語の単語や表現をアレンジして使うことが増えているという。K-POPファンで東京に住むある日本人大学生は同紙に対し、「韓国については何も知らないが、日常で『チンチャ』、『ケンチャナ』といった韓国語をかなり頻繁に使うようになった」と語った。

 実際、語学アプリ企業「Duolingo(デュオリンゴ)」が2022年に日本人500人を対象に行ったアンケート調査では、Z世代(1996~2005年生まれ)の46.7%が「日常生活で自分や周りの人が韓国語を使うことがある」と回答した。特に「チンチャ」、「オッパ」、「チョアヨ(良いです、いいね、OKですと言う意味の韓国語)」といった言葉がよく使われていることが分かった。昨年、日本の青少年マーケティング企業「アイ・エヌ・ジー」が日本の高校生を対象に実施した「渋谷トレンドリサーチ」の春の流行調査では、韓国語の「ケンチャナ」が、日本語の「マジマジマジンガー?」と共に、流行語部門で共同3位にランクインしたこともある。アイ・エヌ・ジーは「『ケンチャナ』は韓国語で『大丈夫』『問題ない』といった意味でTikTokの音源をK-POPアイドルが踊りはじめたことをきっかけに火が付いた」と説明した。

 特にこの現象は、2018年に防弾少年団(BTS)のアルバム「Love Yourself: Tear」が発売され、世界的なガールズグループBLACKPINKが東京・大阪などで公演を行ったことをきっかけに一気に広がったとされている。また、コロナ禍期間中、自宅で韓国のコンテンツに触れる時間が増えたことが、韓国語の普及要因の一つであるという分析もある。ニューヨーク・タイムズ紙は、「日本は2000年代初頭、K-POPの初期の海外市場の一つだった」とし、「現在、日本で韓国語の使用が増えていることは、韓国文化が世界的に人気を博していることを示す兆候だ」と指摘した。

東京/ホン・ソクジェ特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1285506.html韓国語原文入力:2026-11-03 14:55
訳H.J

関連記事