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ホルムズ海峡は誰のものなのか 【コラム】

登録:2026-07-17 08:22 修正:2026-07-17 09:26
13日(現地時間)、イランのバンダルアッバス海岸で遊んでいる子どもたちの後ろで、米軍の爆撃による煙が立ち上っている/ISNA・AP・聯合ニュース

 「石油数樽と弾丸数発で、俺がこの街に何をしたか見てみろよ」

 米国・イスラエルとイランの戦争を見ながら、クリストファー・ノーラン監督の映画『ダークナイト』(2008)に登場したジョーカーの台詞がふと頭に浮かんだ。イランはホルムズ海峡を航行する船舶に向けて安価な無人機を数機飛ばすことで海峡を封鎖し、これをテコにして世界最強の軍事力を持つ米国を後退させることができた。そうして終戦に合意し、戦争が終わりつつあるかと思いきや、再び衝突が激化し、終戦覚書が灰になる寸前まで至ってしまった。

 今月に入って再び始まったイランと米国間の武力衝突の発端は、イランによるホルムズ海峡の船舶への攻撃だった。イランは、自国が指定した航路に従わない船舶を攻撃したのであり、これは覚書によって確保した海峡の統制権を守るためのものだと主張している。問題の覚書第5条は、「イランは60日間、商船が安全に運航できるよう最善の努力を尽くして措置を講じる」と定めている。繰り返し読んでも、船舶への攻撃がどうやって正当化されるのか、依然として理解しがたい。

 ただし、イランが海峡の支配権を守ろうとする理由が理解できないわけではない。イランは、海峡の支配権を、米国やイスラエルによる再侵入を防ぐための唯一の抑止力だと考えている。問題は、その支配権が単なる防衛にとどまらない点にある。

 海峡の支配権については、主にイランが航路を指定し、サービス料(通航料)を課す程度のことしか知られていない。だが、イランが海峡の法的性格そのものを変えるべきだと主張してきた点に注目すべきだ。ここでは、「通過通航」と「無害通航」という馴染みの薄い国際海洋法の概念についての説明は割愛させていただきたい。イランが貫徹しようとしている無害通航体制の下では、他国の軍艦・潜水艦が以前のように届け出なしに海峡を行き来することはできなくなる。イランの判断により、船舶の通行を停止させることもできる。

 これが現実化すれば、海峡の内側にあるバーレーンに駐留する米海軍第5艦隊は、無用の長物となってしまう。これは、湾岸諸国から米軍基地を撤退させるよう求めるイランの過激な要求とも結びついている。また、海峡の入り口で、湾岸諸国を行き来する船舶の貨物を検査し、サービス料を強要する権利も得ることになる。結局、イランによる海峡支配権の追求は、湾岸地域の覇権を掌握しようとする攻勢的な性格を帯びていることが明らかになる。

 「航行の自由」と根本的に相容れない海峡支配権の主張を、イランが貫徹するのは容易ではないだろう。だが、米国の政治情勢が、外国に大規模な地上軍を投入して全面戦争を繰り広げられなくなった状況下では、イランの意志を挫く手段は見当たらない。

 かといって、地域覇権を目指すイランの動きに拍手を送るわけにもいかない。(イランの要求が認められれば、)重要な海峡に面した国々が、自分たちも支配権を握ると次々と名乗りを上げるだろう。イランが米国やイスラエルによる再攻撃を防ぐために、その海峡の支配権というものが果たして必要なのだろうか。すでにイランは、世界中に、ドローン数機でも十分に海峡を封鎖し、敵を退けられることを示したのではないか。戦争を引き起こすという愚かな決定を下したトランプ米大統領が最も多くの非難を受けるべきだが、地域覇権への欲望から外交よりも武力を選んだイラン政権もまた、批判を免れることはできない。

//ハンギョレ新聞社
キム・ジフン | 国際ニュースチーム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/1268646.html韓国語原文入力: 2026-07-16 19:44
訳H.J

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