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【社説】米中「トゥキディデスの罠」乗り越える安定した関係の構築を

登録:2026-05-15 07:32 修正:2026-05-16 10:12
14日、北京の人民大会堂で、米国のドナルド・トランプ大統領(左)と中国の習近平国家主席(右)が言葉を交わしている/ロイター・聯合ニュース

 米国のドナルド・トランプ大統領が9年ぶりに中国を訪れ、習近平国家主席と首脳会談をおこなった。冷戦終結から30年あまり維持されてきた米国中心の「自由主義的国際秩序」が揺らぎ、世界は戦争が相次ぐ混乱の時期を迎えている。こうした時こそ、2大国である米国と中国は「トゥキディデスの罠」に陥る誘惑を克服し、国際社会全体に利益をもたらす新たな秩序の確立に努めるべきだ。ただし、妥協の過程で韓国のような「挟まれた国」の国益が犠牲になることがあっては絶対にならない。

 習主席は14日、北京の人民大会堂でトランプ大統領と会い、「現在、100年ぶりの大きな変化が急速に進んでいるため、国際情勢は混乱と変化が入り混じっている」として、「中米両国は果たして『トゥキディデスの罠』を乗り越え、大国関係の新たな模範を作れるのか。共に全地球的な挑戦に対応し、世界により多くの安定をもたらせるのか。これらは歴史的な問いであり、大国の指導者たちが共に書き進めるべき時代の答案」だと述べた。「トゥキディデスの罠」とは、新たに台頭する国が既存の支配国の覇権を脅かす時に戦争が勃発するという意味の国際政治用語。急変する国際秩序の中で、米中両国は責任感を持って衝突を避けうる安定した関係を構築すべきだとの考えを伝えたのだ。

 第2次トランプ政権は、中国を米国に対する「挑戦」と認識していた前任のバイデン政権とは異なり、現実主義的な対中観を示してきた。先に公開された国家安全保障戦略(NSS)などの戦略文書でも、米国の「経済的利益」がかかる貿易問題では譲歩しないが、両大国の関係設定という要となる戦略問題については「米国民に有利でありながら中国も受け入れ、共存しうる条件の適切な平和(decent peace)が可能」と記されている。

 習主席はこの日、トランプ大統領と「米中は『建設的・戦略的安定関係』を構築」していくことで合意するとともに、「両国の経済貿易チームは前日に全体としてバランスの取れた積極的成果に到達した」と明らかにした。米中間に横たわる主な懸案において、複数の意味ある合意が実現したと推測できる。ただし習主席は、台湾問題については「適切に処理されなければ、中米関係を非常に危険な状況に追い込むだろう」と警告することを忘れなかった。新華通信は朝鮮半島問題に関する議論も行われたと報じたが、具体的な内容は明らかにしていない。両大国によって密室で韓国の運命にかかわる決定が下されないようにするため、積極的に対応していくべきだ。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/1258732.html韓国語原文入力:2026-05-14 18:45
訳D.K

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