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在韓米軍側「ブランソン司令官、兵力削減には言及していない」…米軍縮小説を鎮火

登録:2025-08-12 06:29 修正:2025-08-12 07:24
ザビエル・ブランソン司令官が8日、京畿道平沢のキャンプ・ハンフリーズ在韓米軍司令部で韓国国防部記者団と話している=在韓米軍司令部提供//ハンギョレ新聞社

 在韓米軍関係者は11日、「ザビエル・ブランソン在韓米軍司令官の発言には削減に関する言及はなかった」と述べた。

 先日、ブランソン司令官が国防部出入り記者団との懇談会で「重要なのは数ではなく能力」と発言した事実が報道された後、在韓米軍の縮小・再配置を示唆したという懸念の声があがったことを受け、鎮火に乗り出したものとみられる。

 在韓米軍関係者はこの日、「数より能力が重要」というブランソン司令官の言及について、「最優先課題は数ではなく能力を強化することだという意味」だとし、「在韓米軍削減に対してはブランソン司令官はいかなる言及もしていない」と語った。今月8日に行われたブランソン司令官の記者懇談会をもとに、10日以降「在韓米軍の兵力の削減・再配置を示唆した」という報道が続いたことを受け、「拡大解釈」だと釈明したのだ。ブランソン司令官は同懇談会で「在韓米軍の削減」という言葉を直接口にしたことはなかったが、「同盟の現代化」と在韓米軍の戦略的柔軟性を強調し、在韓米軍の構成と役割に変化が必要だと強調した。

 国防部も「在韓米軍の削減問題については、具体的な事項が決まったことはない」という立場を示した。国防部のイ・ギョンホ副報道官はこの日午前の定例会見で、「ブランソン司令官の発言が在韓米軍の削減を示唆したと思うか」という記者団の質問に「在韓米軍は韓米同盟の主要戦力として、韓国軍と共に堅固な連合防衛態勢を維持し、北朝鮮の侵略と挑発を抑制することで朝鮮半島および域内の平和と安定に貢献してきた」としたうえで、「今後そのような方向に発展するよう米国側と引き続き協議していく」との考えを示した。また、「ただし、(在韓米軍の削減問題など)その具体的な事項は決まっていないため、さらに申し上げることはない」と述べた。

 外交部もこの日、「在韓米軍は韓米同盟の象徴であると共に、根幹であり、この70年間にわたり北朝鮮の脅威と戦争を抑制し、朝鮮半島および域内の平和と安定に貢献してきた」とし、「在韓米軍が今後も堅固な韓米連合防衛態勢に貢献できるよう、米国側と緊密な協力を持続していきたい」と文書で立場を表明した。

 これに先立ち、ブランソン司令官は8日、京畿道平沢(ピョンテク)のキャンプ・ハンフリーズ在韓米軍司令部で、韓国国防部記者団と懇談会を開き、「在韓米軍内で変化が必要だと考える」としたうえで、「重要なのは数ではなく能力だ。朝鮮半島で我々がどのような能力を維持するかが重要だ」と述べた。 ブランソン司令官は、同盟現代化の背景として、中国の浮上、北朝鮮とロシアの密着など北東アジアの地政学的変化を挙げ、在韓米軍が域内で自由に動く戦略的柔軟性が必要だという趣旨で説明した。この過程で在韓米軍の変化に関して、数よりも能力が重要だと繰り返し強調し、現在2万8500人である在韓米軍の規模が縮小されるかもしれないという解釈があがっていた。

クォン・ヒョクチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1212650.html韓国語原文入力: 2025-08-11 16:20
訳H.J

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