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2日午後、ソウル汝矣島の国会で開かれた法制司法委員会の全体会議で、チョン・デヨプ裁判所事務総長が議員たちの質疑に答弁している＝シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社

　韓国の最大野党「共に民主党」が最高裁（大法院）の判事の数を現行の14人から30人に増やす裁判所組織法改正案を2日に発議した。同日召集された国会法制司法委員会では、最高裁判事の増員が必要だという民主党議員の主張が相次いだ。最高裁全員合議体が1日、同党のイ・ジェミョン大統領選候補の公職選挙法違反事件について、有罪の趣旨で破棄差し戻しを行ってから、民主党が最高裁に対する全面的な圧力を強めている。

　民主党のキム・ヨンミン議員は同日、最高裁判事の数を現在の14人から30人に増やす内容の裁判所組織法一部改正法律案を代表発議した。キム議員は「最高裁判事が個別の事件にもっと十分な時間と力を割けるようにし、社会的多様性が反映された最高裁の構成を可能にすることで、最高裁審理の充実性と社会的信頼を高める一方、国民の裁判請求権を保障し、法治主義を実現するため」だと説明した。キム議員は「2022年基準で最高裁の本案事件数は年間5万6000件を越え、最高裁判事1人当り年間約5000件に達する事件を処理しなければならないほど業務が過重な状況」だとし、最高裁判事の増員は避けられないと述べた。

　この日開かれた国会法司委の緊急懸案質疑で、民主党所属のチョン・チョンレ法司委員長は「憲法には誰もが迅速な裁判を受ける権利が明示されているが、特にイ・ジェミョン候補だけが迅速に裁判を受けられるよう（最高裁が）取り組んだ」とし、「他の国民にも9日で裁判を受ける権利を保障すべきであるが、今の最高裁判事の数ではあまりにも足りないため、最高裁判事を大幅に増やさなければならない」と皮肉を述べた。同党のパク・チウォン議員も「最高裁判事を増員することにより迅速な権利を保障し、全員合議体が正確な裁判ができるよう法を推進する」とし、「司法府で反対する最高裁判事の増員を法的に可能にする。その司法改革のきっかけをチョ・ヒデ最高裁長官がもたらしたことを、明確に（チョ長官に）報告すべきだ」と述べた。