米国防総省は25日(現地時間)、朝ロ首脳会談後に軍事的密着が強化され、北朝鮮がロシアのためにウクライナの戦場に兵士を派遣する可能性が言及されていることについて、「われわれが注視している事案」だと明らかにした。
国防総省のパット・ライダー報道官はこの日の会見で、ロシア軍の死傷者について言及した後、「もし私が北朝鮮の人事管理者ならば、自分の軍隊をウクライナに対する不法な戦争に(ロシア軍の)弾よけのために送る選択には疑問を持つだろう」としたうえで、このように明らかにした。これに先立ち、北朝鮮の朝鮮労働党中央軍事委員会のパク・ジョンソン副委員長は前日に発表した談話で、米国のウクライナ支援を批判し「ロシアの軍隊・人民と常に共にいる」と明らかにしている。
ライダー報道官はまた、朝ロ首脳会談後、韓米の一部から韓国の戦術核兵器再配置または核武装の必要性などが提起されていることについては、「朝鮮半島非核化に対する米国の立場は変わらない」として一線を引いた。
さらに「インド太平洋全体の安全保障と安定を保障するために、韓国と日本およびこの地域の他の同盟国と緊密に協力し続ける」と明らかにした。
一方、ライダー報道官は、米国のロイド・オースティン国防長官とロシアのアンドレイ・ベロウソフ新国防相がこの日電話会談を行ったと会見で明らかにした。両国の国防相が電話会談を再開したのは、昨年3月にオースティン長官がロシアのセルゲイ・ショイグ国防相(当時)と通話して以来約1年ぶり。
同報道官によると、オースティン長官はベロウソフ国防相との電話会談で、ウクライナに対するロシアの戦争が続く状況で意思疎通のチャンネル維持の重要性を強調した。今回の電話会談はオースティン長官の要請で実現した。