全世界の総発電量に占める再生可能エネルギー発電量の割合が、2023年に初めて30%を超えた。対して2023年の韓国の再生可能エネルギー発電量は9%を占めるに過ぎず、世界平均にはるかに及ばないことが確認された。英国のシンクタンク「エンバー」が8日、このような内容を含む報告書「世界電気レビュー」を発表した。
電気やデータのアナリストなどからなる報告書の作成者たちが、世界の電力需要の92%を占める80カ国の2023年の発電量を分析したところ、全世界の再生可能エネルギー発電量は総発電量の30.3%を占めていた。エンバーは太陽光、風力、水力、バイオエネルギーなどを再生可能エネルギーとみなしている。
同報告書の分析によると、昨年中に世界の太陽光発電量は23.2%増、風力発電量は9.8%増。一方、昨年の石炭発電量は前年からの増加が1.4%にとどまった。石炭発電量は世界の発電量の35%を占め、依然として最も大きい電源だが、報告書は「2023年の太陽光発電と風力発電の記録的な建設により、化石燃料の生産減少の新たな時代が迫っている」と評価している。これと関連して報告書は、昨年の化石燃料の生産量は0.8%増加したが、2024年には若干減少し、その後は数年にわたって減り続けると予測している。
また報告書は、主要な再生可能エネルギーである太陽光発電と風力発電が2020年を前後して急激に増加したことにも注目している。これらの電源は、2000年には総発電量の0.2%に過ぎなかったが、2023年には13.4%へと飛躍的に増え、再生可能エネルギー発電量の割合を引き上げている。
このような中、昨年の韓国の再生可能エネルギー発電量の割合は9%で、世界平均より低かった。太陽光と風力を合わせた割合も韓国は5%で、世界平均(13%)はもちろん、隣国の日本(12%)、中国(16%)にも後れを取っている。