イスラエルとパレスチナの武装組織ハマスとの戦争が勃発して以来、ガザ地区で一日平均10人以上の子どもが爆発などで足を失ったことが分かった。
国際児童権利非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン」は7日(現地時間)、声明を発表し、「昨年10月7日にイスラエルとハマスの戦争が始まって以来、パレスチナのガザ地区でこれまでの3カ月の間、計1000人、一日平均10人を超える子どもが片足または両足を切断する手術を受けた」と、国連児童基金(UNICEFE)の資料を引用して明らかにした。
世界保健機関(WHO)は3日、ガザ地区の医療システムが崩壊し、麻酔剤をはじめとする医療用品と医療スタッフが大きく不足していると発表した。セーブ・ザ・チルドレンはWHOの発表を引用し、足を失った子どもの相当数が麻酔さえなく切断手術を受けなければならないと伝えた。
同団体パレスチナ事務所のジェイソン・リー事務所長は「爆発による負傷を負って(病院に)来た子どもたちを見て打ちのめされる医師や看護師を多数目撃した」とし、「これほど苦しんでいる子どもたちを見ながら、治療したり痛みを軽減する装備と医薬品がない状況に置かれているというショックは、経験豊富な専門家たちでさえ耐えられないことだ」と語った。さらに「確実な休戦だけが民間人を殺したり重症を負わせることを止め、負傷した子どもたちに必要な医薬品をはじめとする人道主義支援を可能にする」と付け加えた。
米CNNは7日付で、ガザ地区保健省の資料を引用し、戦争が起きた後、ガザ地区で少なくとも2万2835人の死者と5万8416人の負傷者が発生したと報じた。死亡者の3分の2は女性や子どもと推定される。