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行政安全部長官の解任建議案通過…与党、梨泰院国政調査のボイコットを議論=韓国

登録:2022-12-12 03:10 修正:2022-12-12 07:41
尹錫悦大統領が11月8日、ソウル龍山大統領室庁舎で開かれたキリスト教系の元老の昼食懇談会でお祈りをしている=大統領室提供//ハンギョレ新聞社

 イ・サンミン行政安全部長官の解任建議案が11日、与党「国民の力」の議員の不参加のなか、国会本会議を通過した。国民の力は、党所属の梨泰院(イテウォン)惨事国政調査特別委員会の委員が辞任の意向を表明し反発したが、党指導部は国政調査の拒否にひとまず慎重な態度を示した。

 国会はこの日午前に本会議を開き、イ長官に対する解任建議案を在籍議員183人中賛成182人無効1人で通過した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後、国務委員の解任建議案が国会で可決されたのは、9月のパク・チン外交部長官に続き今回が2回目。

 この日の本会議は、異例にも公休日に開かれた。これは、10日にキム・ジンピョ国会議長と与野党の院内代表が、来年度予算案の合意処理の時期を15日に先送りし、この日に長官の解任建議案を処理することで合意したことによるものだ。国務委員の解任建議案は、本会議報告の24時間後、72時間以内に本会議で表決しなければならない。イ長官の解任建議案は、8日の本会議で報告された。

 国民の力は本会議場に入場し、「イ・ジェミョン(共に民主党代表)防弾ノー、真相究明イエス」「偽りの民生、国民を欺く共に民主党は覚醒せよ」という内容のプラカードを持ち抗議した。一部の議員は、解任建議案の上程権限を持つキム・ジンピョ国会議長に対し「辞任せよ」と大声を上げたりもした。しかし、国民の力は、解任建議案が上程されると、クォン・ウンヒ議員を除く全員が表決に参加せず、本会議場の外に退場した。表決は、共に民主党や正義党など野党議員の参加のなかで行われた。パク・ホングン院内代表は本会議後、記者団に「解任建議案について、大統領が憲法の精神を無視しないよう、強く要請する」と述べた。

 国民の力の議員たちは糾弾大会を開き、共に民主党を強く批判した。国民の力の梨泰院惨事国勢調査特別委員会の幹事であるイ・マンヒ議員は、「共に民主党によるイ長官解任案の処理を受け、2023年度の予算案の合意処理後に国政調査を実施するとする合意自体が破棄されたと考える」とし、「ひとまず、国政調査特別委委員たちは、院内代表に全員(7人)辞任の意向を伝えた」と述べた。チュ院内代表は本紙に「党内の意見を聞き、12日頃に結論を出す」と語った。

 大統領室は、イ長官解任建議案が通過したことについて「コメントしない」と言葉を控えたが、受け入れない可能性が高い。大統領室の関係者はこの日、本紙に「真相究明の役に立たないことをするのは、犠牲者や遺族のためにならない」と述べた。ただし、イ長官辞任の世論が高いうえ、2人目の長官解任建議案であるため、政治的負担があるものとみられる。

 共に民主党は、尹大統領が解任建議案を受け入れなければ、来年1月7日に梨泰院惨事国政調査の期限が終わった後、弾劾訴追案を発議する方針だ。イ・スジン院内報道担当は「尹大統領が国民の命令を拒否する場合、国民が付与した国会の権限を尽くし、惨事に対する責任を明確に問う」と述べた。

シム・ウサム記者、オ・ヨンソ記者、キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1071116.html韓国語原文入力::2022-12-12 00:00
訳M.S

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