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アフガン戦1カ月分の砲弾、ウクライナ戦では1日分…ロシアと西側の兵器は底をついた

登録:2022-11-28 06:25 修正:2022-11-28 07:39
26日、ウクライナの兵士がハルキウ周辺の戦線でロシア軍から獲得した戦車を修理している=ハルキウ/AF・聯合ニュース

 ウクライナ戦争では長期化により西側とロシアの兵器の在庫が底をついたにもかかわらず、円滑に追加供給が行われていないという指摘が相次いでいる。第2次世界大戦以後、強大国が直接介入した最初の正規戦が長くなったことで、突然増えた軍事需要に現在生産能力が追い付いていないのだ。

 米国のニューヨーク・タイムズ紙は26日、ウクライナ戦争が始まってから9カ月を超え、このような長期戦を予想できなかった米国と欧州など西側諸国が、ウクライナに提供する兵器と北大西洋条約機構(NATO)が保有すべき兵器を確保するため、争奪戦を繰り広げていると報じた。同紙は西側諸国がこのような脆弱性を露わにした原因として、2001年の9・11同時多発テロ以降、軍備態勢が「テロとの戦争」などの非正規戦に重点が置かれ、正規戦に使われる武器在庫を減らし、生産体系も斜陽化したためだと指摘した。

 このような状況は、2000年に始まったアフガニスタン戦争と今回の戦争を比較すると明確になる。アフガ二スタンでNATO軍は1日に約300発の砲撃を行い、防空網も必要なかった。しかし、ウクライナ戦争では現在、1日に発射する砲弾の数がアフガニスタンで1か月間発射した量より多い。NATOのある高官は同紙に、今夏、東部のドンバス地域でウクライナは1日6千~7千発、ロシアは4万~5万発の砲弾を発射したと述べた。しかし、米国で生産される砲弾は月にわずか1万5千発に過ぎない。

 NATOのある当局者は同紙に対し、ウクライナ戦争が始まった2月末のNATO加盟国の兵器在庫は規定の半分に過ぎなかったと語った。NATO加盟国は計400億ドル分の兵器をウクライナに提供したが、これはフランスの1年間の国防費に当たる金額だ。その結果、現在使える兵器の在庫を全て使い果たしたものとみられる。

 旧ソ連に属していたウクライナが、基本的にソ連時代の兵器を運用していることも大きな障害要因となっている。西側諸国はウクライナが使用するS300防空ミサイル、T72タンクなど旧ソ連製ミサイルや砲弾などを血眼になって探し求めている。これに代わる対戦車ミサイル「ジャブリン」などは在庫が底をついた。

 だからといって西側の先端兵器をむやみにウクライナに提供することもできない状況だ。 ウクライナは射程距離が300キロメートルに達する陸軍戦術地対地ミサイル(ATACMS)や先端戦闘機、戦車、防空網を望んでいる。しかし、米国などはウクライナがこれらの兵器でロシア本土を攻撃すれば、戦争が拡大する恐れがあると難色を示している。また、先端兵器を提供しても使用法とメンテナンス法を教育するには1年以上かかる。

 兵器の在庫が底をついたのはロシアも同じだ。英国防省は26日、ロシアが1980年代に運用していた旧型巡行ミサイル「AS150」から核弾頭を除去し、従来型の爆弾を装着して使用していることを明らかにした。ロシアも最近、砲弾が不足し、北朝鮮からミサイルを、イランからはドローンを購入しようとしているという報道が相次いでいる。

チョン・ウィギル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1069109.html韓国語原文入: 2022-11-28 01:05
訳H.J

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