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韓国、6月のコロナ致命率0.24%…第1波の10分の1ほど

登録:2021-07-21 02:30 修正:2021-07-21 09:44
14日午前、ソウル恩平区の予防接種センターで、市民がワクチン接種の順番を待っている/聯合ニュース

 韓国で新型コロナウイルス感染者の死亡率を表す致命率を月ごとに分析したところ、先月の致命率は最も高かった月と比べて10分の1水準にまで下がっていることが分かった。高齢層の高危険群を中心として予防接種を行った効果が表れているわけだ。

 中央防疫対策本部(防対本)は20日、韓国国内で初のコロナ感染者発生直後の昨年2月から各月の致命率と重症化率を分析した結果を発表した。まず月別の致命率は、第1波時の昨年3月が2.87%で最も高く、第3波時の昨年12月(2.70%)がそれに次ぐが、ワクチン接種開始後の今年6月は0.24%で、最も高かった時の10分の1ほどに減っていた。月ごとの重症化率(感染者に占める危篤化した人あるいは死亡した人の割合)も、昨年9月には5.90%にまで上がっていたが、先月は2.22%だった。

2020年2月~2021年7月の月ごとの重症化率と致命率の推移(17日0時現在の分析)。月別重症化率および月別致命率は、その期間に感染が確認された患者の経過観察を続け危篤化および死亡の有無を分析したもので、今後の変動がありうる=中央防疫対策本部の資料より//ハンギョレ新聞社

 特に、ここ3週間(6月20日~7月10日)の重症化率を見ると、60歳以上の重症化率が10.1%から4.8%へと半分程度に減少している。防対本は「第4波段階に入った最近の状況にあっても重症化率が低いのは、60歳以上の高齢者に対する積極的な予防接種実施を通じ、高危険群での患者の発生を抑制した結果と分析している」と説明した。

 一方、このところ患者が多く発生している60歳未満では、依然として1%台の重症化率を保っており、注意が求められる。60歳未満では患者数が3週間で3251人から6801人へと急増し、危篤患者および死亡者の数も40人から77人へと2倍近くにまで増えている。防対本は「60歳未満の年齢層においては最近も重症化率が1%台を保っているなど、軽い疾患と考えることは難しく、ワクチン接種が完了するまでは社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)と防疫守則の徹底した順守を求める」と述べた。

キム・ジフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1004345.html韓国語原文入力:2021-07-20 17:51
訳D.K

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