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汚染水は1日140トンずつ増加…放出しても手に負えない

登録:2021-04-20 02:38 修正:2021-04-20 07:38
福島第一原発の敷地に設置されている汚染水タンク=東京電力提供//ハンギョレ新聞社

 日本の福島第一原発の敷地内に設置されている貯水タンク内の放射性物質を含む汚染水を海に放出したとしても、新たに生じる汚染水の方が多いため、タンクを増やし続けざるを得ないという分析が出た。

 朝日新聞は「雨や地下水の流入で増える汚染水が、処分量を上回る」とし「(保管)タンクの増設は避けられそうにない」と19日に報道した。

 日本政府が今月13日に決定した放出の基本方針では、「多核種除去設備(ALPS)」で除去できないトリチウム(三重水素)の放出量は年間最大22兆ベクレル(ベクレルは1秒間に出る放射線の量)となっている。東京電力の資料によると、福島第一原発のタンク内の汚染水中のトリチウムの平均濃度は1リットル当たり73万ベクレル。放出量を年間22兆ベクレル以内とするためには、汚染水の排出総量を年間およそ3万トンにおさえる必要がある。

 問題は、今も福島第一原発では1日平均で約140トンの汚染水が新たに生じているということだ。1年で約5万~6万トンほどになると東京電力は説明する。2011年の福島第一原発爆発事故で溶け出した核燃料を冷やすための冷却水に雨水や地下水が流入し続け、汚染水の量は増え続けている。降水量によって差はあるものの、日本政府が汚染水を海に放出したとしても、タンクに貯蔵されている汚染水の量は年間で2万~3万トンほど増えることになる。東京電力は、2025年に汚染水の発生量を1日平均100トン(年間約3万6000トン)にまで減らすという目標を立てている。しかし、これが達成できたとしても、年間で数千トンの汚染水が新たに発生することになる。日本政府の関係者は同紙に対し「厳しい結果。タンクを造らざるを得ないだろう」と述べた。

 今年3月現在、福島第一原発の敷地内には汚染水を最大137万トン(1061基)まで貯蔵できるタンクが設置されており、約91.2%に当たる125万トンの汚染水が貯蔵されている。日本政府は、来年の秋ごろにはタンクが汚染水でいっぱいになる予定だとし、2年後から少なくとも30年間にわたって汚染水を海に放出することを決めた。

キム・ソヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/991596.html韓国語原文入力:2021-04-19 12:08
訳D.K

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