サムスン電子のイ・ゴンヒ会長が所有する株式の価値総額が14兆8724億ウォン(約1兆3000億円)と、国内の大企業集団のオーナー一族の中でも1位であることが分かった。
企業評価サイトCEOスコアが10日に公開した資料によると、イ会長が保有しているサムスンの系列会社の株式の価値は、6日の終値で14兆8724億ウォンで、大手企業グループオーナー一族のうち唯一10兆ウォン(約8兆9000億円)を超えることが分かった。2位は6兆2548億ウォン(5500億円)のサムスン電子のイ・ジェヨン副会長で、現代自動車のチョン・モング会長4兆2906億ウォン(約3800億円)、教保生命のシン・チャンジェ会長3兆9510億ウォン(約3500億円)、アモーレパシフィックのソ・ギョンベ会長3兆5958億ウォン(約3200億円)、セルトリオンのソ・ジョンジン会長3兆1780億ウォン(約2800億円)と続く。その他、現代自動車のチョン・ウィソン首席副会長2兆8613億ウォン(約2500億円)、SKのチェ・テウォン会長2兆6425億ウォン(約2300億円)、サムスン美術館リウムのホン・ラヒ前館長2兆5073億ウォン(約2200億円)、プヨンのイ・ジュングン会長2兆5071億ウォン(約2200億円)が「ベスト10」に名を連ねた。
最近5年間で持ち株の株価が最も大幅に上がったのは、イ・ゴンヒ会長だ。2014年末の12兆3569億ウォン(約1兆1000億円)から2兆5156億ウォン(約2200億円)上昇した。イ会長はサムスン電子株の4.18%を保有しているが、サムスン電子の株価上昇の影響が大きかった。 2014年にもイ会長の保有株の価値は1位だった。
一方、イ・ジェヨン副会長は5年前と比べて2兆3980億ウォン(約2100億円)目減りし、ホテル新羅のイ・ブジン社長-1兆1245億ウォン(約1000億円))、サムスン福祉財団のイ・ソヒョン理事長-1兆351億ウォン(約920億円)など、サムスン一家3人姉弟の保有株の価値はすべて下落した。三人の保有株の価値下落は、サムスン物産の株価の影響による。サムスン物産の株価は2014年末には15万8000ウォン(約1万4000円)だったが、6日には8万7300ウォン(約7800円)だった。イ・ジェヨン副会長はサムスン物産株を17.23%、イ・ブジン社長とイ・ソヒョン理事長はそれぞれ5.51%を保有している。
CEOスコアは今回、当主をもつ51の大企業グループの当主一族497人の保有株の価値を集計したが、総額は107兆9431億ウォンだった。