来月1日から西海(黄海)5島(延坪島、白ニョン島、牛島、大青島、小青島)の漁場面積が大幅に増える。また、1964年から禁止された夜間操業も、55年ぶりに日の出前、日の入り後の各30分ずつ、1時間に限り認められる。
仁川市(インチョンシ)は24日、西海5島の漁場が来月から1614平方メートルから1859平方キロメートルへと245平方メートル(15%)拡大されると発表した。増加の面積は汝矣島(ヨイド)の面積の約84倍に達する。地域別には従来の延坪島(ヨンピョンド)漁場左右にそれぞれ46.6平方メートル、43.7平方キロずつ拡大され、白ニョン(ペクニョンド)や大青島(テチョンド)、小青島(ソチョンド)の南方に154.6平方メートル規模の漁場が新しくできた。
西海5島の漁場の拡大は、昨年の4・27板門店宣言以来、海洋水産部や国防部、海洋警察庁、仁川市など関係機関の協議を経て、先月「漁船の安全操業規定」を改正して確定した。西海5島は北方限界線(NLL)のすぐ前の国境付近であることから、操業時間と漁区が厳しく制限されてきた。
広くなった漁場で操業できるようになった漁民たちは期待を膨らませている。現在、西海5度では白ニョン島92隻、大青島65隻、延坪島45隻など、漁船202隻がカニやメガネカスベ、エビ、イカナゴなどを年間4000トンほど獲り、300億ウォンの漁獲高を上げている。
延坪島漁村係長出身のパク・テウォン「西海5島平和水域運動本部」常任代表は、「新たに開かれる漁場はこれまで操業活動ができなかった海だったため、魚族資源が豊かであると期待している。南北平和の定着が漁民により実質的な利益をもたらすことを願う」と述べた。
一方、パク・ナムチュン仁川市長は31日、延坪島を訪問し、海兵隊や安保教育場、交番、西海5島特別警備隊などを視察した後、来月1日には堂島(タンソム)船着場で漁場拡大後初の操業に出る漁船を歓送し、大漁を祈願する予定だ。