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多文化結婚・出産の割合は増えるが…「少子化の経路をたどっている」

登録:2018-11-24 01:28 修正:2018-11-25 17:01
多文化結婚の推移 統計庁//ハンギョレ新聞社

 全体的な婚姻件数が激減する中、海外出身の配偶者と結婚する多文化結婚は昨年小幅に増加した。結婚と出産において多文化世帯の割合が増えているが、これらの世帯も出産年齢が高くなるなど、韓国社会の全般的な少子化の道をたどっているようだ。

 23日、統計庁が発表した「2017年多文化人口動態統計」によると、昨年の多文化結婚は2万1917件で、前年に比べ208件(1%)増加した。多文化結婚は結婚して移住した女性に対する差別的待遇など社会的な問題が浮き彫りになり、韓国と海外諸国の規定が厳しくなったため、2000年代半ば以降は傾向的に減り、今年小幅に反騰した。統計庁のキム・ジン人口動向課長は「今回の増加は制度的原因よりは、韓流ブームによってタイとベトナムを中心に韓国に入ってくる人口が増え、婚姻も自然に増加した影響」と説明した。昨年の国内の婚姻件数が26万4455件で前年より6.1%も減少したのに比べて、多文化結婚件数は増加し、多文化結婚が全体の婚姻に占める割合も8.3%と前年より0.6%ポイント増えた。

多文化出生児数の推移 統計庁//ハンギョレ新聞社

 今年の合計出生率が0人台になると予想されるなど、少子化現象が深刻化している中、多文化出生児数も昨年1万8440人で前年に比べ991人(5.1%)減少した。ただ、国内全体の出生児数が11.9%減少したことと較べれば減少幅が小さかった。これにより多文化出生児の割合も5.2%と、1年前より0.4%ポイント上昇した。

 全体婚姻件数と出生児数が急激に下がったため、婚姻と出産において多文化世帯の割合が相対的に大きくなる様子だが、これら世帯の出産も次第に韓国式少子化の経路をたどっている。昨年、多文化世帯の母親の平均出産年齢は30.2歳で、2008年に比べ3.2歳上がった。キム・ジン課長は「依然として全世帯の出産年齢(32.8歳)より若い方だが、上昇している出産年齢など韓国社会の少子化の流れに多文化世帯も似てきていると思われる」と話した。

パン・ジュンホ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/871516.html韓国語原文入力:2018-11-23 20:51
訳M.C

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