正規課程より平均3.2年先行
有名塾に入学するための塾まで
「違法行為を処罰できるよう改正すべき」
「医大は中学校から準備しよう!」「小学生対象に小3正規課程から高1先行、深化課程完成!」「小6~中3最精鋭選抜クラス募集! 高1水準完成、TEPS700突破」
昨年、先行教育を規制し、関連する塾の広告を禁止する「公教育正常化法」が施行されたが、ソウルの大峙洞や木洞などの塾密集地での先行学習商品広告は相変わらずとどまることがない。
教育関連市民団体「私教育の心配ない世の中」(私教育心配)が私教育過熱地区に選ばれるソウル地域の塾13カ所を対象に、塾の先行商品広告の実態を調査し10日公開した結果によると、正規教育課程より平均で3.2年ほど先んじた内容を教えていることが確認された。小6で中3水準の授業を進めていることになる。「同じ基準で調査した昨年(4.2年)より少しは改善されたが、法施行がされても意味のある変化は見られない」と私教育心配は明らかにした。
特に先行学習が集中する科目は数学だ。英才学校、自立型私立高校、特別目的高校、医大への入試準備などの名目で小学生に高校課程を教えるのを当然視しているのが実情だ。江南区大峙洞にあるM塾のホームページに掲載された教育課程の案内では、小5に高1課程の数1、数2を教えると宣伝している。5年も先んじた内容を習わせるのだ。私教育心配は「(教育水準が) 3~4年は先んじることで入学テストが可能になるため、この塾への入学を準備させる塾まで存在する」と説明した。
英語教科の先行商品広告も深刻な水準だ。ソウルの瑞草、松坡、陽川に塾があるH語学院は、小学生を対象にアメリカの高校生も消化するのが難しいAP(アメリカの高校生が大学過程を先んじて習う先行履修制)コースを運営すると宣伝している。7~10年ほどの先行学習をするわけだ。
昨年9月に施行された「公教育正常化促進および先行教育規制に関する特別法」で塾の先行商品広告が禁止されても、さしたる変化がないのは、法に処罰条項が用意されていないためだ。私教育心配のク・ボンチャン政策代案研究所政策チーム長は「教育部で過度な広告に対して行政指導はしているが拘束力がない。実効性ある規制にするには強力な処罰が伴うように法を改正しなければならない」と話した。
韓国語原文入力:2015-08-10 20:14