セウォル号失踪者の帰還を待つ黄色いリボン キャンペーン
著作権があるというデマが出回ったが、商業性無い
ベトナム戦争当時から使った長い歴史を持つキャンペーン
セウォル号沈没事故失踪者の無事帰還を祈る黄色いリボン キャンペーンに対する悪性デマが広がり、ネチズンたちが混乱に陥っている。
ALTというある大学のサークルは20日、オンライン掲示板に "セウォル号沈没事故で失踪した方々を切なく待つ家族たちに、大韓民国国民として私たち皆の心を寄せ合おうという意味で黄色いリボンを付けることにした" として、黄色いリボン付けキャンペーンを提案した。 彼等は黄色いリボンが形象化された図柄を上げて、カカオトークなどの社会関係網サービス(SNS)プロフィール写真として使うことで心を寄せ合おうと提案し、多くのネチズンたちがこのキャンペーンに参加して奇跡を祈る気持ちを伝えた。
ところが、このキャンペーンが本格的に拡散した22日、SNSを通じて "黄色いリボンの図柄を使えば著作権法に抵触する" 、"罰金が500万ウォンだ" 等のデマが広がっている。 あるツイッターユーザー(Don*****)は "黄色いリボンには著作権があるので、罰金が500万ウォンだというけど.. 本当でしょうか? 私もプロフィール写真にしたけれど今消しました" と反応するなど、多くのネチズンが混乱に陥っている。
しかし、このキャンペーンを初めて提案した大学生パン・ヘソン(22)さんは「ここにはいかなる商業的目的も無く、私たちが最初に始めたし、黄色いリボンのイメージも自分たちが製作した。 いかなる著作権上の問題もない」と話した。 パン・ヘソンさんは「このキャンペーンが著作権を侵害して罰金が500万ウォンというメッセージを今日私もたくさん受け取った。ひどく当惑している」と話した。
民主社会のための弁護士会パク・ジュミン弁護士は「商業的利用でない公益的目的のための利用に該当し、また黄色いリボンのイメージが著作権の対象と見るほど個人の独創性が反映されていない一般的イメージなので、著作権法違反の素地はない」と説明した。
黄色いリボンは、ベトナム戦捕虜と失踪者の帰還を祈るキャンペーンに由来しており、現在は‘無事に帰ってくることを願う’という象徴的意味で通用している。 これに加えて、真の良心を求めようというグリーンリボン、絶対に必要な情報だけを提供しようという灰色リボン、性的多様性を尊重しようという虹のリボンなどに広がった。
ホ・スン記者 raison@hani.co.kr