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英国‘燃料貧困層’冬が怖い

https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/502078.html

原文入力:2011/10/23 21:14(1183字)
イ・ジョンエ記者


寒さによる死亡者 3年 連続増加… "今年の冬は毎日200人余り死ぬだろう"


先進国である英国で今年の冬、‘寒さ’と関連した病で毎日200人余りが命を失うだろうという推算が出てきた。この被害は主に社会的脆弱階層である65才以上の老人たちに集中するだろうという展望だ。
<ガーディアン>は来月発表予定の英国の代表的老人権益団体‘Age UK' の報告書を引用して22日このように報道した。この団体の特別政策諮問人 モビン コルロは2009~2010年の冬には2万6156人以上が寒さと関連した病で命を失った」として「なぜこの問題が国家的スキャンダルに浮上しないのか理解出来ない」と批判した。

これに先立ちジョン ヒルス ロンドン政経大(LSE)教授も2008~2009年冬にイングランドとウェールズに居住する‘燃料貧困層’(収入の10%以上を暖房などの燃料費として使う階層) 480万人の内、2700人が命を失うなど3年連続で寒さによる死亡者数が増加しているとし‘燃料貧富格差’の増加を指摘した経緯がある。


ヒルス教授が寒さによる直接的死亡を分析したのに比べ、Age UKの報告書は寒さによる他の病にも焦点を合わせた。低体温による死亡は極度に珍しいが、寒い天気と劣悪な暖房は循環系・呼吸系疾患による死亡率を高めるためだということだ。寒さによる死亡率の増加は電力企業等が物価引き上げなどを理由に20年間で最も大幅に電気料金を値上げしたことが大きい。こうした中でデビッド、キャメロン総理は消費者が断熱にさらに気を遣い、インターネット等を通じて値段の安い業者を選んで使えば良いのではないかという態度を示し反発が広がっている。


英国では政府の緊縮案にともなう予算節減効果が当初予想値(50億ポンド)より10億ポンド少ない40億ポンドに過ぎず、福祉恩恵の追加縮小が避けられないという展望も出ている。これに伴い、英国障害者協会(UKDPC)等がこの日ロンドン・バーミンガム・マンチェスターなど主要都市12ヶ所で障害者生活補助金と雇用支援金など福祉予算の削減に反対するデモ行進を行うなど疎外階層の不満が爆発している様相だ。


去る15日以後、ロンドンのセントポール、大聖堂付近を占領したデモ隊が北部ピンズボリ スクエアまで一部移動するなど‘占領’(Occupy)デモも広がりつつある。あるデモ参加者は 「3回目、4回目の占拠が続くだろう」と<ガーディアン>に明らかにした。


イ・ジョンエ記者 hongbyul@hani.co.kr


原文: 訳J.S