原文入力:2011/10/16 13:41(1192字)
パク・ミンヒ記者
72時間 連続作戦遂行 可能
成分明らかにせず…ナチ‘24時間覚醒剤’死亡副作用も
中国人民解放軍が作戦遂行時、3日間眠らずに持ちこたえられる薬を開発した。
人民解放軍傘下の軍事医学研究機関である軍事科学医学院は‘夜の鷲’という名前の青い錠剤を開発し、一粒服用すれば72時間眠らず休息を取らなくとも正常な思考と体力を維持しながら作戦を遂行可能にする薬品だと<中国中央テレビ(CCTV)>が15日報道した。 <中国中央テレビ>はこの日、軍事科学医学院60周年成果展で公開された600種余りの新技術と装備を報道しながら、‘夜の鷲’について紹介した。
軍事医学科学院ワンリン研究員は 「夜の鷲は地震や洪水などの状況で災害救護活動をしたり軍の特殊任務を遂行する際に長時間にわたり睡眠をとれない状況で正常な判断と認知能力を維持しなければならない時に使う」と話した。開発者は薬の成分や作用方法、副作用などは公開しなかった。
各国軍隊は‘睡眠との戦争’を行っており、副作用を減らしながら長く目覚めていられるようにする薬を開発する競争も続いている。
軍事専門家のニロシュン上海政法大教授は「戦闘状況で睡眠を統制する技術を開発することは驚くにあたらない」「味方が敵軍より永く睡眠をとらずに持ちこたえられることは戦闘状況で大きな差となる」と話した。
薬品を使って兵士たちを目覚めておかせる試みは2次大戦当時に本格化した。1938年ドイツの製薬会社が開発した麻薬成分であるアンフェタミンはドイツのポーランド侵攻当時に初めて使われた。ドイツ軍は兵士たちがアンフェタミンを一度に2粒ずつ一日二回服用し24時間にわたり覚醒機能を維持するようにしたが、兵士たちが死亡するなど深刻な副作用が発生した。
現在、西側で広く使われている軍事用覚醒剤はモダピニリンデ、本来は嗜眠症の治療剤として開発されたが米国とフランス、英国、インドの軍隊でアンフェタミンの代用品として使われている。 2000年代初めに米軍は兵士たちが7日間眠らずに持ちこたえられる薬を開発したと知られていると<サウスチャイナモーニングポスト>は報道した。
中国のインターネットでは軍事科学医学院が開発した‘夜の鷲’に対して熱い関心の中で論難も広がっている。 中でも副作用を憂慮する声が多い。 ネチズンは‘このように長時間眠らなければ人体に害がない筈がない’‘発明者らは自ら使用してみたのか?’‘残忍な薬だ’等の意見を出している。
北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr
原文: 訳J.S