原文入力:2011/10/09 15:45(1048字)
チョン・ナムグ記者
韓流史劇が大人気となっている日本で、ドラマの背景となっている朝鮮時代を扱った教養書籍が、オリコン書籍販売ランキング7位になるなど、ベストセラーに浮上した。韓流ドラマの人気が、韓国と韓国史に対する理解の拡大につながっている。
話題の本は、在日韓国人2世で隔月刊「愛してるっ!!韓国ドラマ」の編集長の康熙奉氏が書いた、「知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物」という207ページの本だ。7月25日に実業之日本社から刊行されたこの本は、出版以後、販売部数が徐々に増えていき、10月3日オリコン書籍販売ランキングで7位に浮上し、ついに10位内に突入した。教養文庫が多い新書判(173×105㎜)の販売順位では断然1位だ。1週間の販売冊数は2万9000冊、これまでの累計販売冊数は12万冊を越えた。
本は日本でも放映されて大人気となった「大長今(宮廷女官チャングムの誓い)」の主人公チャングムが実存の人物なのか、朝鮮の君主はどのような人物であったかを扱っており、朝鮮時代を輝かせた孟思誠、黄喜などの人物の人生を紹介して、「同伊」や「イ・サン」などのドラマの背景となった朝鮮時代に対する理解を助けている。本の主な購買層は、教養を豊富に備えている40代以上の女性だ。
ハルキという名前のある読者は、フェイスブックの読者書評欄に「この本を読んで、朝鮮の文化が分かることになった」として「韓国人、韓流ドラマが好きな人と話し合える話題ができた」と書いた。ノリジョという名前の読者は「近い国なのに日本と違った国民性が形成される過程を見ることができて、非常におもしろかった」と評価した。
出版社はこの本が大人気を得て、今月中に古代建国神話と三国・高麗時代などを扱った「古代韓国の歴史と英雄」という本を、続いて12月には女性の見解で朝鮮時代を見回した新しい本も出版する計画だ。
しかし、日本の保守層の一部では、こうした流れに対して露骨に不快さをあらわにしたりもする。保守月刊誌「歴史通」は、最近出版した11月号に「韓流はウソだらけ」という題名の特集記事を載せて、「実際には『日韓併合』が韓国を救った」などの主張を盛り込んだ記事を掲載した。
東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/499884.html 訳 M.S