原文入力:2011/10/07 20:48(1799字)
クォン・テホ記者
ホワイトハウス会見で初めて言及
共和党を狙い政治争点化
デモ隊 "オバマも嫌いだ"
ワシントンでは‘DC占領’デモ
米国、ニューヨークで始まった‘ウォール街を占領せよ’デモが6日(現地時間)首都ワシントンD.C.をはじめとする米国内20余都市の集会につながり米国全域に広がった。3週にわたって続いている‘ウォール街デモ’に対して沈黙を守ってきたバラク・オバマ大統領が最近デモに対して「米国人らの怒りが表出されたもの」と初めて言及し政治争点に浮上する兆しも見せている。
オバマ大統領は6日、ホワイトハウスで開いた‘働き口創出法案’の迅速な議会通過を促す記者会見の席で‘ウォール街デモ’に対する質問を受けるや「デモ隊が怒るのは金融システムがまともに作動しないため」としつつ「また、共和党は(金融)改革から後退しろという」と語り、金融改革に反対する金融圏と共和党をまとめて非難した。
オバマ大統領の言及はデモ隊に共感を表示しながら、これを金融改革のテコとしようとしているように映りもする。 反面、共和党は今回のデモで反共和党情緒の拡散を憂慮している姿だ。共和党大統領選挙走者のミット ロムニー前マサチューセッツ州知事はデモ隊が‘階級闘争’の威嚇を行っていると批判するかと思えば、ピザ チェーン創業者出身でやはり大統領選挙走者であるハーマン ケインは「ホワイトハウスが秘密裏にデモを組織している」と主張することさえした。一部では今回のデモが2009年保守主義有権者が銀行と自動車業界に対する救済金融に反発しティーパーティー運動を行ったように、今回は来年の大統領選挙を控えて‘左派ティーパーティー運動’につながる可能性も挙論している。
しかしデモ隊は共和党はもちろんオバマ大統領と民主党にも支持を送ってはいない。この日のワシントン デモではデモ隊がホワイトハウスに向かって「ウォールストリート ホワイトハウスはもう終わり」、「恥を知れ」と叫んだ。ロビー団体事務室が密集したKストリート近隣のマクパーソン広場で徹夜デモに入った‘D.C.を占領せよ’デモ隊の総会招集を引き受けたレグバ カルポ(29・前職教師)は「私たちは2つの悪を持っている。共和党と民主党だ」とし「私たちはオバマを支持せず、今後も支持しないだろう」と話した。
米労働界も前日ニューヨーク デモに積極的に参加したのに続き、この日も米国とカナダのサービス産別労組である国際サービス労組がデモ参加の意思を明らかにした。労働界では今回のデモがこの間 大衆と遠ざかった労働運動を再び起こすことができる契機になるのではというひそやかな期待を表したりもする。
この日、デモはボストン、フィラデルフィア、シカゴ、ヒューストン、セントルイス、シアトル、ロサンゼルス、そしてアラスカ州、アンカレッジに至るまで、少ないものは数十人、多くて1000人余りに及ぶデモ隊が都市ごとに集まり金融圏改革と貧富格差解消を主張した。ニューヨーク‘ウォール街デモ’をまねた‘D.C.を占領せよ’デモはこの日午前から1000人余りの群衆が参加した中でホワイトハウス近隣の‘フリーダム広場’で行われた。特にこの日のデモは全世界の報道機関が入っているナショナルプレスビルディングのそばで開かれ、米国マスコミはもちろんヨーロッパ、中国、日本、スペインなど多くの外信記者たちがデモを取材した。‘私たちは99%だ’という字句が書かれたTシャツなどを着たデモ隊は広場行事を終えた後連邦政府庁舎が密集している街頭で行進を行った。行進が終わった後、マクパーソン広場に集結した彼らはマクパーソン広場で今後‘D.C.を占領せよ’デモの計画と野営規則、代表スローガンなどを皆が参加した中で討論をしながら一つ一つ決めた。
一方、ロサンゼルスでは500人余りのデモ隊が都心でデモを行い、その内の11人はバンクオブアメリカの建物で連座デモを行い無断侵入容疑で警察に逮捕された。
ワシントン/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr
原文: 訳J.S