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辛亥革命100周年控えた中国「革命熱気防げ」

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/498219.html原文入力:2011/09/27 21:43(935字)
パク・ミンヒ記者

記念オペラ北京公演取り消し…当局「不安」現れ

香港政府の出資で製作された辛亥革命100周年記念オペラの北京公演が突然、取り消された。

10月10日の辛亥革命100周年記念日を控え、今月30日から10月3日まで、北京の国家大劇院で公演予定だったオペラ「中山・逸仙」の公演が突然、取り消されたと「サウスチャイナ・モーニングポスト」などの香港メディアが報道した。取り消し理由は明らかにされなかったが、辛亥革命の指導者の孫文(孫中山)の生涯を扱ったこの作品の作曲者の黄若たちは、「政治的理由のため」と主張している。

今回の事態は、辛亥革命100周年に対する中国当局の「不安」の表れと解釈される。中国の時事評論家朱健國はフランス国際ラジオ(RFI)で、「共産党中央宣伝部は、孫文の愛国精神のみを強調し、三民主義などの理念は表わすなと通知した」として、「中国共産党は当初、台湾との関係強化などを考慮して、辛亥革命記念の雰囲気を盛り上げようとしたが、最近、状況が不利になったと判断している」と話した。1911年の辛亥革命は、満洲族の清帝国を打倒して2千年間続いた皇帝制度を終息させ共和制を導入し、孫文は民族・民権・民生の三民主義を革命理念として前に出した。

中国当局は辛亥革命の蜂起が初めて成功した湖北省武漢などで、政府主導の大型記念行事を行う予定だが、民間の革命記念行事が突出した行動に広まるのを遮断しようとする姿勢を示している。今年上半期に北京の約10の大学で準備された辛亥革命100周年学術研究討論会が全て禁止され、最近、週刊誌「南風窓」と「瀟湘晨報」は、当局の公式観点と異なる観点で辛亥革命を再評価する記事を載せ、編集長が解任された。

中国版ツイッターの微博では、孫文などが批判した清末の政治・社会的状況が、役人たちの不正腐敗と貧富格差など、現在の中国の問題を連想させるため、当局が辛亥革命に対する報道などを統制しているとの分析が出てきている。

北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr
原文: 訳 M.S