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‘スーパー金持ち、サラリーマン程度には払え’

原文入力:2011/09/18 20:15(1349字)
オバマ‘バフェット税’推進
イ・ヒョンソプ記者

NYT‘赤字縮小案に含む’報道
‘低税率高所得’45万人 対象に
共和党 "投資萎縮するだろう" 否定的

←ウォーレン バフェット バークシャー ハサウェイ会長

バラク・オバマ米国大統領が年間100万ドル(11億ウォン)以上の高所得者により多くの税金を払わせる いわゆる‘バフェット税’制定を推進している。最近、世界各国政府の財政赤字問題が深刻化するやこれを補填するための方案として台頭し始めた‘金持ち増税’論難がより一層荒々しく火がつくものと見られる。
<ニューヨーク タイムズ>などはオバマ大統領が19日(現地時間)発表する長期財政赤字縮小案に‘バフェット税’新設を提案する予定だと17日報道した。 金持ちに最小限‘サラリーマン’程度の税率で税金を払わせるという方案だ。

この提案は先月マスコミ寄稿を通じて‘スーパー金持ち’に税金をより多く払わせるようにしなければならないと主張したウォーレン バフェット(写真)バークシャー ハサウェイ会長の名前を取り‘バフェット税’と名前をつける予定だ。バフェットは当時<ニューヨーク タイムズ>寄稿文で「昨年、私は693万8744ドル(74億ウォン)の税金を払ったが、これは課税所得の17.4%に過ぎず、平均36%の税金を払う我が国の事務室職員らより低い」と主張した。


米国で賃金労働者は所得に応じて10~35%の税金を払うが、中産層は普通15%や25%の税率を適用されている。だが、お金を投資して得るキャピタルゲインやファンドの成果報酬など、いわゆる‘マネーゲーム’で稼ぐお金には15%の税金だけが賦課されている。また、10万6800ドルを超過する年俸には雇用安定に用いるために賦課されている‘雇用税’が賦課されない。したがって百万長者はサラリーマンより低い税率の税金を払っているのが一般的だ。


バフェット税が新設されれば納税者の0.3%にあたる45万人余りが現在より多い税金を払うことになると<ニューヨーク タイムズ>は展望した。だが、この構想が現実化されるためには増税に‘アレルギー症状’を示す共和党の抵抗を乗り越えなければならず、それは容易ではない。共和党は増税が投資を萎縮させると主張している。


それでも財政赤字縮小のために医療保障制度を縮小し、民主党内部と支持者の批判に苦しめられているオバマにとって金持ち増税は共和党を圧迫し小市民の人気を得られる立派な武器だ。<ニューヨーク タイムズ>は来年の再選を狙っているオバマが‘ポピュリスト’の面目を示し始めたと分析した。


最近フランスは、年間所得が50万ユーロ(7億6400万ウォン)を越える高額所得者に3%の追加税率を適用すると明らかにし、スペイン政府も富裕税の導入を検討するというなど全世界的に‘金持ち増税’が熱い関心事に浮上している。


イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/496705.html 訳J.S