原文入力:2009-03-02午後07:06:13
過去の歴史言及など最初から無し
“対日関係 配慮 異例的” 評価
キム・トヒョン記者
過去の問題など日本に対するメッセージが脱落したイ・ミョンバク大統領の今回の3・1節祝辞に対して日本言論が“韓-日関係の変化を反映”と肯定評価した。
<朝日新聞>は2日「イ・ミョンバク大統領は歴史認識などと関連して日本に全く言及しない異例的な演説を行い対日関係重視の姿勢を明確にした」と評価した。イ大統領が演説で強調したことは長距離ミサイルの発射準備動きを見せる北朝鮮問題と経済危機の克服だったとこの新聞は伝えた。
イ大統領演説に対日メッセージがなかったことに対して、大統領府のある関係者は「世界が経済危機に直面しているなかで韓-日関係でも何よりも協力が重要だという点を強調したかった」とこの新聞とのインタビューで話した。こういう発言は経済危機克服のために日本から経済協力を得る代わりに日本の過去の歴史を問題にしないという意味に解釈することができ論難が予想される。
<読売新聞>も「日本に対する言及がないのは最近の日-韓関係改善の流れを配慮したものと見られる」と解釈した。<東京新聞>は「昨年‘は未来指向的関係’に言及した対日関係についての言及がなかった」と報道した。
<NHK>放送は「イ・ミョンバク大統領は3・1記念日演説でミサイル発射の中止要請と経済克服に向けた韓国国民の団結を訴えることに時間を割愛する一方、毎年議論されてきた日本との関係に対しては全く扱わない異例的な形式を帯びた」と1日伝えた。
これと対照的に北韓は<労働新聞>の3・1運動関連記事を通じて「日本は拉致問題で北朝鮮との対決姿勢を強化している」として「昔も今も日本反動の侵略的本性と野望は変わることがない」と非難したと<朝日新聞>は伝えた。イ大統領は昨年の3・1慶祝辞では「歴史の真実から顔を背けてはいけない」と話した経緯がある。
東京/キム・トヒョン特派員aip209@hani.co.kr