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初の総理輩出した松下政経塾

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/493916.html原文入力:2011/08/29 21:27(787字)
チョン・ナムグ記者

野田・前原など保守エリート養成所…「政治混乱責任」批判も

第1期卒業生である野田佳彦(54)の29日の日本民主党代表選出で、日本の若い保守エリート養成所の松下政経塾が、ついに初めて日本総理を輩出することになった。

松下政経塾は電子製品会社のパナソニック(以前の松下電気)の創業者であり経営の神と呼ばれた松下幸之助が1979年、「将来の日本を担う真の指導者になれる人材を育成する」という目標を掲げ、私財70億円を投入して設立した学院(塾)だ。22~35才までの大卒者や社会経験者から毎年10人ほどを選んで 4年間教育する。授業料はなく、入学生には若干の生活費と活動費を与える。教育過程には1学年の秋に約100km区間を24時間以内に一周するなどの精神教育が含まれており、最初の2年間は寄宿舎生活もする。

松下政経塾はこれまで野田財務相の他に、前原誠司前外相(8期)、玄葉光一郎国家戦略相(8期)、原口一博前総務相(4期)など、日本政界のそうそうたる人物を育てた。2009年8月、衆議院選挙では民主党で25人、自民党で6人が当選するなど31人の衆議院を排出した。現役参議院も7人だ。彼らは日本の集団的自衛権行使に積極的であり、領土問題で攻撃的態度を取るなど概して保守的な政治指向を示している。

卒業生が政界の中心に大挙布陣した最近は、日本政治を困惑させているとの批判も多く出ている。松下政経塾長(校長)の佐野尚見は最近、読売新聞でのインタビューで「多くの政治家を排出した立場として日本の政治混乱に責任を感じる」と話した。

東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr
原文: 訳 M.S