原文入力:2011/08/25 21:01(850字)
チョン・ナムグ記者
半減期30年…土壌汚染 誘発
日本、福島第1原子力発電所で大気中に流出した放射性セシウム137の量が1945年に広島に落ちた原爆の168ヶ分に相当するという日本政府の分析が出てきた。
<東京新聞>は日本政府がこのような内容の推定結果を衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会に最近提出したと25日報道した。
報道によれば、日本政府は福島第1原子力発電所1~3号機から流出したセシウム137が1万5000テラベクレルであり、89テラ ベクレルだった広島原爆の168.5倍と明らかにした。現在、土壌および食品汚染を起こしている主犯であるセシウム137は半減期が30年と長く、原子炉だけから出てくるセシウム134とは異なり原子炉と原爆の両方で生成される。
半減期が8日のヨード131は広島原爆の2.5ヶ分、半減期が28年のストロンチウム90は2.4ヶ分が流出したと日本政府は説明した。ただし「原子爆弾は爆風と熱線、中性子線を放出し大量殺傷を起こす特徴があり、放射能の量だけで原爆と原発事故の被害を単純比較することは難しい」と付け加えた。
一方、児玉龍彦 東京大アイソトープ総合研究センター教授は去る7月27日、衆議院厚生労働委員会の会議で 「福島原子力発電所から流出した放射性物質は熱量で換算すれば、広島原爆29.6ヶ分、ウラニウム量では20ヶ分」と研究センターの推定結果を明らかにした。
児玉教授は「原爆の場合、流出した放射能が1年過ぎれば1000分の1に減るが、原発から出たものは10分の1に減るのに留まる」として「これに対応した体制整備が至急必要だ」と指摘した。
東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr
原文: 訳J.S