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‘赤い祭り’の後方に‘赤い涙’

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/484540.html

原文入力:2011/06/26 19:39(1541字)
パク・ミンヒ記者

中国共産党創党90周年を控え、一方では歓呼、他方では示威

 "共産党が中国を解放させる以前は上海を占領していた英国・フランスなど帝国主義国家の収奪のために中国の人々は生きることが本当に困難だった。" 上海中心街にある‘中国共産党1次代表大会会議場’。地元のある老人が去る14日、幼い学生たちに帝国主義による圧制から中国を解放させた共産党の業績を話していた。赤いスカーフを首にまいた小学生は真剣な表情で首を縦に振った。

強い梅雨の雨の中でも7月1日共産党創党90周年記念日を控え、訪ねてきた観覧客らの足は絶えなかった。革命時期を記憶している老人たち、学校から団体で来た生徒たちが多く目についた。

中国経済の中心 上海でも最も資本主義的雰囲気の新天地の真ん中にあるこの洋式2階建物は‘中国共産党の出生地’だ。1921年7月23日から1週間、毛沢東、董必武、張国トウなど13人がこちらで1次代表会議を開き中国共産党を創党した。53人の党員から始まった中国共産党は今や約8027万党員を率いる世界最大政党になり、中国を62年にわたり統治しながら世界2位の経済大国に成長させた。

共産党創党90周年を迎える中国はすべて紅色の波だ。毛沢東が農村革命を始めた井岡山、大長征以後に共産党の根拠地であった延安など共産党の聖地を見て回る‘紅色旅行’には人波が押し寄せている。全国映画館のスクリーンは中華圏スターが総出動し共産革命を称賛する映画<建党偉業>が席巻した。 政府機関と大学、企業別に進められる共産党の業績を称賛する紅色歌謡大会は去る16日、北京で長次官93人が文化大革命時期の紅色歌謡<共産党がなければ新中国もない>を合唱する行事で絶頂に至った。リ・チュンジェ当社研究室副主任は最近 記者会見で「共産党は今後の90年も中国を統治できるだけの自信を持っている」と話した。

だが、不安感もいつにもまして大きくなっている。中国輸出の3分の1を占める‘世界の工場’広東で6月に入り農民工らの集団示威と騒乱が相次いで起きている。

5月末には強制撤去で家を失った農民が政府庁舎で爆発物を爆発させ、内モンゴルでは鉱山開発に抗議する遊牧民が漢族のトラック運転手の車にはねられ死んだことに怒ったモンゴル族が、数十年ぶり最大規模のデモに出た。1億5000万人に及ぶ農民工の差別、少数民族と環境問題、強制撤去など去る30年間 中国を支配してきた鄧小平路線の副作用に対する怒りが同時爆発している状況だ。

中国国家統計局の統計によれば上下位10%の所得格差は1985年2.9倍、1995年6.2倍、2005年9.2倍から2007年には23倍へ拡大した。中国社会科学院は2007年に起きた中国の集団示威は8万件だったと集計したが、その後は統計を発表しておらず、専門家たちは2008年12万7000件の集団示威が起きたと推算する。ウィジェルン社会科学院社会問題研究センター主任は<南方人物週刊>に「社会、司法、機会の不公正のために底辺の国民たちは将来がないと感じている」と話した。

来年秋 10年ぶりの権力交替と‘習近平体制’登場を控え、90周年をむかえた中国共産党内部で左右両派の路線対立は激しくなっている。中国が直面した複雑な挑戦を解決するにはどの道を行かなければならないかという悩みが深いためだ。上海、北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr

原文: 訳J.S