原文入力:2011-05-24午前08:24:28(1616字)
埋却作業 米軍兵士 追加証言
作業後‘発疹’一生続き "それほど恐ろしいものであるとは…"
クォン・テホ記者
←前駐韓米軍ロバート トゥレビス(左側)とリチャード クレイマー
"その時もすでに枯れ葉剤がドラム缶の外側に漏れていた。今、地中に埋まっているドラム缶の状態がどうなっているかは分からない。" 1978年、慶北、倭館の米軍基地に枯れ葉剤を埋めたと証言したスティーブ ハウス(54)とともに埋却作業をした後、今も後遺症に苦しめられている別の退役駐韓米軍人 ロバート トゥレビス(52・左側写真)とリチャード クレイマー(53・右側)は22日(現地時間) <ハンギョレ>との個別電話インタビューで繰り返し警告した。二人の退役米軍人はハウスと同じように「喜んで韓国に行き証言し調査に協力する意志がある」と明らかにした。彼らは‘なぜ今になってそれを公開するのか’という問いに「韓国民たちに申し訳ない」として「何度も報勲処など米国当局と病院に話した。しかし誰も私たちの言葉に耳を傾けなかった」と話した。
トゥレビスは 「埋却作業には私を含め重装備・トラック運転兵など6人だけが継続動員された」と明らかにした。彼は「ドラム缶表面に‘1967,ベトナム’ ‘1968,ベトナム’‘DMZ,韓国’等の表示とともに‘エージェント オレンジ’と書いているのを見て内容物が枯れ葉剤だと思った」と話した。トゥレビスは「その表示は多分枯れ葉剤が本来あった地域と年度を表示したもののようだ」と付け加えた。
彼は「しかし私たちは枯れ葉剤がどれほど恐ろしいものか、その時は誰も分からなかった。命令を下した人もよく分からなかっただろう」と伝えた。それでトゥレビスは手袋をはめただけで何の保護装備もなしにドラム缶に触った。彼は「その時もドラム缶の外側に枯れ葉剤が漏れ出ていた」と話した。
枯れ葉剤がドラム缶の外側に流れ出たのがドラム缶の亀裂のためなのか、蓋のスキ間から漏れたのかは明らかでない。トゥレビスはたった一度、作業に動員されただけだが1週間後に全身に発疹が出て、今も治らない。彼は 「良くなっては再発することを一生繰り返している」と話した。
彼は1985年退役後、故郷のウェストバージニアに戻り今までトラック運転手として仕事をしている。彼は一生治らない発疹が 「枯れ葉剤のため」と主張したが、(米国)報勲処はそれを認めなかった。2000年頃からは背中と首の関節炎がより悪化した。これは作業を共にしたクレイマーと同じ症状だ。トゥレビスは「関節炎が枯れ葉剤のためなのか証明することはできない。しかし家族の誰もこういう症状を持った人はいない」と話した。
埋却作業以後、足が腫れ脚にマヒ症状が出て、ソウルへ後送されたクレイマーは背中と首の関節炎の他に眼病と聴覚障害まで起き今は補聴器を使って暮らしている。 クレイマーは「そのことがある前まで私は他の20代の若者と同じく元気だった。ところが以後、私のからだは急激に悪くなった」と話した。クレイマーは起重機の技師なのでドラム缶に直接触ることもなかった。しかし「ドラム缶を移動させ続ける間、激しい臭気に耐えなければならなかったことと関連があるようだ」と話した。 彼は1980年に退役しら後、工場で重装備技師として仕事をしているが、関節炎のために徐々に簡単な仕事に変えてきており、「症状がますます激しくなり、どれだけ仕事が出来るかも分からない」と話した。
ワシントン/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr 写真 米<HPHO>画面キャプチャー
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/479418.html 訳J.S