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福島2・3号機も‘メルトダウン’…圧力容器に穴

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/478430.html

原文入力:2011-05-17午後10:47:11(1408字)
日本 原発事故 収拾‘険難’
核燃料 漏出可能性 拡大

チョン・ナムグ記者

日本、福島第1原子力発電所で1号機だけでなく2,3号機も圧力容器内の燃料棒が事故初期に全て溶け落ち、これにより圧力容器の底に穴が開き、損傷した核燃料が格納容器に流れ出た可能性が新たに提起された。事故収拾が当初考えたよりはるかに難しくなったわけだ。

東京電力が16日に公開した事故発生以後の各種数値を見れば、2号機は3月15日午後6時43分頃、3号機は16日午後11時50分頃、圧力容器内の圧力が急激に下がった。専門家たちは核燃料が溶け落ち(メルトダウン)圧力容器の底に積もり、その高熱によって底に穴が開いたと見ている。細野豪志総理補佐官は「1号機は14時間9分、2号機は6時間29分、3号機は6時間43分間、炉心に水がない状態が続いた」とし「炉心が完全融解した可能性があると見なければならない」と話した。

圧力容器に穴が開いたとすれば損傷した核燃料が格納容器側に流れ出た可能性も非常に高い。特に3号機から流れ出た汚染水からは核燃料が損傷した時に出てくるテクネチウムが検出されており、こういう憂慮を大きくしている。<朝日新聞>は「1979年の米国スリーマイル島原子炉事故時はメルトダウンは起きたが圧力容器は損傷しなかった」として「福島原子炉から核燃料を取り出し、放射能汚染を除去する解体作業には少なくとも10年以上はかかるだろう」と見通した。

東京電力は4月17日、工程表を発表しながら、1号機を手始めに格納容器に水を満たし核燃料を冷却させる水棺作業をすると明らかにしていたが、圧力容器の損傷によりこれをあきらめることにした。当初2号機だけで発見された汚染水が1,3号機からも大量に発見され、汚染水対策も新しく立てなければならない境遇に置かれた。

東京電力は事故収拾計画発表後 一ヶ月をむかえた17日、既存計画を修正し「原子炉建物地下室などにある高濃度汚染水を浄化し原子炉に冷却水として再注入する‘循環注水冷却’を行う」と明らかにした。だが、浄化装置を稼動するまでは、汚染水が継続して増えざるを得ない。東京電力はこの日午後から、この間作業してきた2号機に続き3号機でもタービン建屋の汚染水を集中廃棄物処理施設に移し始めた。

一方、福島第1原子力発電所で地震発生以後 1号機で稼動中の非常冷却装置(非常用復水機)が地震津波の来る前に停止していたことが遅れて明らかになり論難がおきている。東京電力が公開した資料によれば、地震ですべての外部電源が切れたことにより1号機にのみ別に設置されていた非常用冷却装置が稼動したが、10分後に稼動を止めた。東京電力は「冷却装置によって原子炉内の圧力が急激に下がったため手動で止めたものと見られる」と明らかにした。しかし、これは東京電力が地震津波により冷却装置が全て使えなくなったとこの間 明らかにしていたこととは異なるものだ。原子力安全保安院は東京電力に正確な経緯を把握し報告するよう指示した。

東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr

原文: 訳J.S