原文入力:2011-05-11午後09:43:19(1509字)
日本、地震規模 8.4→9.0 なぜ変えたか?
3号機 水素爆発だろうか核爆発だろうか?
"政府対応を越える規模を強調するために"…米学者 "5km離れた所で燃料棒破片"
チョン・ナムグ記者
東日本大地震および福島第1原子力発電所事故が起きて11日で2ヶ月をむかえた。 主流マスコミは注目しないが最近、インターネット空間と外国放送等を通じて専門家たちの間に熱い論議が広がっている事案がある。今回の地震の規模と、3月14日に3号機で起きた爆発の性格は何かということだ。
■地震規模 M8.4なのか、M9.0なのか?
日本気象庁は3月11日午後に起きた地震の規模を当日午後4時の初めての報道資料ではM8.4と暫定集計し、午後5時30分にはM8.8に上げた。しかし2日後の去る13日昼にM9.0に再修正した。米国地質調査所(USGS)が規模をM9.0と計測したのと同じだ。
論難は日本気象庁がこれまで独自のマグニチュード算出方式(Mj)を使い続けていたことにある。この算出方式ではM8.4以上の数値が出てくるのは難しいということだ。M9.0という数値の秘密は、日本気象庁が3月13日に報道資料にゴマ粒のような文字で「モメントマグニチュード(Mw)基準」と付けた説明で解明できる。だが、日本政府はなぜ算出基準を変えたのか、どの数値からがMw基準なのかも明らかにしていない。
地震学者らは日本気象庁の計測および算出法にともなう数値はM8.4だと見る。島村英紀 前北海道大学教授は 「Mwは学者が使ったもので、今まで日本で使い続けたすべての数値は気象庁マグニチュード(Mj)」として「政府が地震対策を用意する時に想定した内容を大きく跳び越える地震が起きたと強調するために基準を変えたようだ」と指摘した。
■ 3号機で起きた爆発は核爆発か?
3月14日午前11時、福島第1原子力発電所3号機で大きな爆発が起きた。閃光が光り、大きな爆発音が3度鳴り、黒い雲が破片と共に垂直に高く噴き上げた。12日の1号機爆発とは比較にならないほどの強い爆発だった。日本政府は使用済核燃料が空気中に露出し燃料被覆管が溶けて発生した水素が爆発したと規定した。しかし、外国専門家たちの間では核反応による‘核爆発’という主張が出てきている。
クリストファー バスピ ヨーロッパ放射能危機委員会科学担当幹事は先月25日、ロシア放送と行ったインタビューで「ウラニウムにプルトニウムを混ぜた混合核燃料(MOX)が入っていた3号機の使用済核燃料保存水槽で核爆発が起きた可能性がある」として「この時、大規模放射能物質が拡散しうる」と指摘した。米国エネルギーコンサルティング会社ベアウィンズ アソシエィションの最高核エンジニア アルニ ガンダースン博士も先月26日、会社のウェブサイトで「原子力発電所から5km離れたところからも多数の燃料棒破片が発見されている」として、核爆発に重きを置いた。核爆発であれば、プルトニウムなどの危険な放射能物質が遠くまで拡散しうる。
日本政府は3号機の爆発以後、周辺放射能数値が大きくは上がらなかったことが明らかになった東京電力資料を水素爆発の根拠として見ている。しかし逆に「東京電力の資料をどうして信じられるか」という声も多い。 東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr
原文: 訳J.S