原文入力:2011-03-21午後07:49:18(900字)
墓地に遺体は来ず "空襲で犠牲" 偽り主張 疑惑
チョ・イルジュン記者
20日午後(現地時間)リビアの首都トリポリのある共同墓地に多くの人が集まった。墓地には新しく掘った墓と花輪が並んでいた。リビア政府は多国籍軍の爆撃で亡くなった民間人犠牲者26人の葬式が開かれるとし、外信記者らを招請した。‘弔問客’らも午後早くから集まったが、実際‘殉教者’の遺体は日暮れまで来なかった。
カダフィ支持者らはこちらでカダフィの肖像画を持ちAK-47小銃を数発 空に向けて撃ち、若者たちは "ジハード" を叫んだと<AFP>通信が伝えた。テレビカメラに顔を近づけた一部の人々は 「アラーの他に神はなく、サルコジ(フランス大統領)は敵だ」、「信じられない(放送)ネットワークに(ニュースを)売り飛ばすのではなく真実を語れ」、「カダフィ、私たちはあなたを愛している」と叫んだ。マムード(24)というある若者は、新しく用意された墓を示し「西側は民間人を保護すると言いながら民間人を殺す、昨日はトリポリ近隣のタジュラで生後2ヶ月の赤ん坊が死んだ」と話した。
しかし犠牲者の職業と年齢、死亡経緯に対する説明が交錯しており、リビア当局が急造した官製葬式という疑惑も提起された。ある犠牲者の‘親戚’の一部は、彼が爆撃で家が崩れ亡くなったと主張した反面、また別の人々はタクシーを運転している間にミサイルに当たったと主張したと<ロイター>通信が伝えた。記者らは2時間を超えて葬式を待ち、リビア当局が提供したバスに乗り現場を離れなければならなかった。
リビア政府は多国籍軍による19日の空襲で64人が亡くなったと主張している。多国籍軍の軍事作戦を指揮しているウィリアム コツニー米国海軍中将は20日「民間人犠牲者が発生したという報告はない」と反論した。
チョ・イルジュン記者
原文: 訳J.S