原文入力:2011-03-04午後08:01:07(1121字)
尖閣諸島上空で中-日空軍 神経戦
ベトナム・フィリピン "中国が領海侵犯" 非難
パク・ミンヒ記者
中国の今年の国防予算が昨年より12.7%増加した。
李肇星中国全国人民代表大会(全人大)スポークスマンは4日、記者会見で今年の国防予算が昨年より676億中国元増えた6011億中国元(約102兆6000億ウォン)に策定されたと発表した。改革開放以後、毎年10%以上を記録してきた中国国防予算増加率は昨年は7.5%でやや低くなり、今年また2桁増加傾向に戻った。
李肇星スポークスマンは「国防予算が若干増えたが、国内総生産(GDP)に占める比率は6%で他国より低い」とし「中国政府は軍事費支出を抑制している」と強調した。だが、専門家たちは中国の公開された国防予算は実際の軍事費の1/3~1/2程度であり、人民解放軍の軍事現代化が急速に推進されていると指摘する。
中国の国防予算急増は周辺国の警戒感を一層高めるものと見られる。最近、南中国海と東中国海で中国の軍事的行動を巡る緊張が再び高まっている。
日本防衛省は去る2日、中国軍の哨戒機 2機が中-日領有権紛争地域である尖閣諸島(中国名 釣魚島)北側 約55km地点まで近接飛行し航空自衛隊所属F-15戦闘機が緊急出動したと発表した。これに対して枝野幸男 日本官房長官は3日、記者会見で 「中国の軍事現代化と軍事活動拡大は憂慮される事項」としつつ「中国の軍事活動動向には継続して注目している」と明らかにした。日本は中国の哨戒機が日本領空を侵しはしなかったものの、尖閣諸島上空にこれまでで最も近接した飛行を行ったとし神経を尖らせている。
ベトナム政府も最近、南中国海で中国が海賊退治訓練を実施し領海を侵したとして非難した。ベトナム外交部スポークスマンは4日、声明を発表し「先月24日、中国海軍がスプラトリー(南沙)群島で海賊退治訓練を実施したことは、この群島の領有権を保有するベトナムの主権を深刻に侵害し、中国とアセアン間の南中国海行動指針宣言(DOC)に違反した行為」と主張した。
フィリピン軍も2日、中国の海洋巡視船が不法的に南中国海のフィリピン領海に入り石油探査船を追い出そうとしたためフィリピン軍用機2機が出撃したとし、中国の領海侵犯を非難したと<AP>通信が報道した。
北京/パク・ミンヒ特派員 minggu@hani.co.kr
原文: 訳J.S